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ミトコンドリアが進化を決めた |
| 斉藤 隆央 - みすず書房 価格 ¥ 3,990 | |
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ミトコンドリアが進化を決めた斉藤 隆央 みすず書房 価格(new/used): 3,990 円 / 3,100 円 より 発売日: (2007-12-22) アマゾン売上ランキング: 58224 位 単行本 / 通常24時間以内に発送 [ユーザーによる評価] 平均評価: 5.0 / 総数: 7件 生命の世紀に、読み応えあるこの本を是非ミトコンドリアが、生命の起源、その後の進化、性の起源、老化など、生命に関する重要なプロセスに決定的な役割を果たしている、という大胆かつ明快な論を、この本においてニック・レーンは展開する。 科学啓蒙書であるが、さほど読みやすくはなく読み応えがある。最先端の生命科学の成果を、多くの科学者の説に則って解き明かすのであるから、私のような素人がスラスラ読むわけにはいかない。しかし、ゆっくり、時には繰り返しつつ読むならばほとんどのところは明らかになってくる。 この本のより良い理解のためにいくつかのカギが見える。まず、全体を通して理解するためには、1,2章で述べられる水素仮説と呼吸鎖についての理解である。個々のトピックスは、7部に分けて描かれるが、その中が2つ又は3つの章からなっている。それら章のタイトルが各部のトピックスを理解するキーワードになっている。それらを具体的に把握するように読めば、分子生物学の専門家でなくともかなり理解できるという仕組みになっている。 21世紀は、生命の時代と言われることがある。その時に、この読み応えある書物から、40億年にわたる生命の歴史と生命の仕組みを詳しく理解することは有意義なことと思われる。 語り口よし 内容よし 翻訳よし 完璧!!翻訳がわかりやすく、読みやすい。科学分野ではトップクラスの実力です。読んだあと、もっとも心に残ったのは翻訳です。 もちろん、内容もすばらしい。共生からの歴史から、真核生物の起源。呼吸の意味、有性生殖の意味から癌、老化、生活習慣病がなぜおきるのか?など健康の根本的な疑問を、ミトコンドリアを軸に明快に答えていきます。語り口は軽快で時にはジョークをいれ、飽きさせません。 最後の章では、ミトコンドリアの老化説から、老化を治すアイデアを紹介しています。これは、生物系の研究者には刺激になるはずです。 僕にとっての発見は健康食品の抗酸化力。抗酸化力があるから、体にいいんだ!という売り込みがなされていますが、その意味のなさを知ることができました。 そうか、そういうことだったのか! ミトコンドリアと核細胞が演じる共存と闘いの奇跡のドラマミトコンドリアが進化に深く関与している点に光を当てた画期的な学究本。「ミトコンドリア=核細胞に後から入ってきた寄生体」と言う通念に反し、ミトコンドリアと原真核細胞の融合時期と真核細胞の誕生とはほぼ同時で、しかも真核細胞の誕生は生物史上一回しか起こらなかったと言う。これはミトコンドリアとの共生が真核細胞誕生の源泉となった事を強く示唆する。真核細胞の登場がその後の多細胞生物の多様な進化に繋がる事から、進化におけるミトコンドリアの重要性が分かる。 著者は、高酸素濃度時代のメタン生成菌と共生していた原ミトコンドリア(好気性細菌)の遺伝子移動が真核細胞の起源と考える。この後、ミトコンドリアがエネルギー供給源として、動的細胞骨格による形状変化、大型化、核形成、大量のDNA貯蔵、有性生殖、多細胞化等の真核生物の様式を司っている事が詳細に説明される。 特にATP通貨に関する化学浸透圧説(ミッチェル)の項は秀逸。呼吸と光合成と言う見かけの異なるエネルギー生成方式が一つに収斂する様が美しい。ここで言及される「プロトン勾配」が生命の起源にまで関係する。「プロトン勾配」は進化の制約(細胞の外膜)を打ち破る鍵でもある。固有の遺伝子を持つミトコンドリアが宿主細胞に内在する事により、エネルギー効率を落とす事なく細胞の大型化・複雑化が可能となり、獲物の捕食も可能になった。代謝率と生体時計の議論も面白い。また、アポトーシス(プログラム細胞死)に絡み、ミトコンドリアとガン・老化(死)との関連性、更に有性生殖の意義が詳細に議論される。まさにミトコンドリアと核細胞が演じる共存と闘いの奇跡のドラマである。 ミトコンドリア主体の進化のドラマをダイナミックに描いた知見溢れる啓蒙書。 上質なミステリー小説を読むようである生命の誕生から40億年、真核生物の誕生から20億年、著者はミトコンドリアをキーワードにしてその姿を探る。なぜ細菌(原核生物)は40億年もの間、その姿を変えていないのか? 真核生物の誕生は、20億年前の奇跡のチャンスから生じたもので再現性がないものなのか? もしかしたら、我々は広い宇宙のどこかで細菌(原核生物)に遭遇することはあっても知的生命はおろか、いかなる真核生物にも出会うことのない孤独な存在なのかも知れない。 ある種の細菌に由来するミトコンドリアを取り込んだ古細菌が共生の結果、真核細胞へと進化し、そして単細胞生物から多細胞生物へと進化していく。この過程でミトコンドリアが決定的な役割を果たしている。さらに性(有性生殖)の起源、老化などがその絡みで語られる。 著者は生命科学の基礎知識のない人を対象として記述したと述べている。平易な表現(決してやさしくはないが)でミステリー仕立ての構成である。読者は想像を膨らませ、謎を早く知りたくて本書を読み耽ることになるだろう。ユーモアと機知に富んだ文章が楽しい。 本書は生命科学の専門家にとっても視野を拡げる意味で読む価値があろう。著者の第一線の研究者との広い人脈がこれを保証している。また解説の田中雅嗣氏も述べているように、生命とはなにか、ヒトとはなにかを考える上で理科系の人のみならず、文科系の人を含め多くの人に読まれることを期待する。 進化しすぎると心配がふえる。 と、利己主義なわたくしはふっとかんがえました。 本の装丁読みやすさ専門分野などがとてもまとまっていて良いとおもいます。 ニックはとても慎重にことをすすめてここまでの論にいたったのではないでしょうか。 専門部以外の人たちにも読んでほしい一冊です。 値段が少し高いですが、読み解けばとても良い知識となって くれるでしょう。 ぜひお買い求めください。 同じテーマの商品を探す
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