ルインズ 下―廃墟の奥へ (3) (扶桑...

近藤 純夫 - 扶桑社 価格 ¥ 770
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ルインズ 下―廃墟の奥へ (3) (扶桑社ミステリー ス 10-3)

近藤 純夫
扶桑社

価格(new/used): 770 円 / 395 円 より
発売日: (2008-02) アマゾン売上ランキング: 56594 位
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[ユーザーによる評価] 平均評価: 3.0 / 総数: 2件

想像していたのと全く違っておりました。
「シンプル・プラン」からもう13年も経つのですね。またあのひりつくような緊張感が味わえるかと、大きな期待と共に読み始めました。何となく不気味な感じが漂う序盤は非常にいい感じ。先が気になってページをめくる手が止まりません。
ところが上巻の中盤辺り、物語の真の主役ともいえる、ある「もの」が出てきてからどうも雲行きが怪しくなります。登場人物達の直面する危機、絶望的な心理描写は非常にリアリティがあるのに、その原因になっている「もの」があまりにトンデモな代物で、どんなジャンルの小説を読んでいるのかよくわからなくなってくるのです。その後も、悪くなるばかりの状況に対してどこで突破口が開かれるのかとぐいぐい読み進みましたが、この結末ではなんとも・・・
これ、ホラーサスペンスというよりホラーSFじゃないでしょうか。本の裏表紙の説明からは、人が人を狩りたてる不条理なマン・ハントのような内容を想像していたのですが、実際は全く違っていました。この小説を純粋に楽しめるかどうかは、あの「もの」をそんなアホなと思わずに受け入れられるかどうかにかかっているような気がします。私は、下巻途中にそれが行ったある事を境に完全に醒めてしまいましたが。
他のレビュアーの方も述べられていますが、前作には遠く及びません。一気に読んでしまう勢いはありますが、読後感はさほど満足のいくものではなかったという方が多いのではないかと思います。
『シンプル・プラン』には及ばないが、ホラーとして一定のレベルにはある
『シンプル・プラン』で衝撃的なデビューを飾ったスコット・スミスが13年ぶりに書いた2作目はメキシコの酷暑のジャングルを舞台にしたホラー・サスペンスだった。

カンクンでバカンスを楽しむ若い2組のアメリカ人カップルは、行方不明の弟を探しに行くというドイツ人の若者と知り合い、当地で仲良くなったギリシャ人観光客と共に6人で捜索に出かける。行き先は手書き地図に描かれた奥地の発掘現場。

軽い探検旅行のつもりだったが、たどり着いてみるとそこは地獄だった・・・。
マヤ人に周囲をかこまれ、退路を絶たれた6人に次々と災難がふりかかる。さらに恐怖のツル性植物が生き物のように彼らに襲い掛かる。

果たして彼らは生きてこの災禍から逃れることができるのか・・・。とにかく次はどんな展開が待っているのか予想もつかず、息を継ぐ章の切れ目もないため、どんどん読み進んでしまう。実際、文庫にして上・下巻693ページを一気に読みきってしまった。

本書は、身を切るような心理的サスペンスの傑作『シンプル・プラン』には遠く及ばないが、全編を通して生理的な恐怖が連続する、ホラー小説としては一定のレベルに達した作品であるといえよう。
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