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鯖雲ノ城 (双葉文庫 さ 19-21 居... |
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鯖雲ノ城 (双葉文庫 さ 19-21 居眠り磐音江戸双紙)双葉社 価格(new/used): 680 円 / 160 円 より 発売日: (2007-01) アマゾン売上ランキング: 23191 位 文庫 / 通常24時間以内に発送 [ユーザーによる評価] 平均評価: 4.0 / 総数: 2件 三度の関前藩騒乱シリーズ第21作目。 関前藩を再び覆う暗雲。墓参にきた磐音は否応なく巻き込まれ、 再び闘争の渦中に。故郷の美しい風景や思い出と、それとの決別が 全編に描かれ、郷愁を誘う一作。 連続もの時代劇的にしてそれ以上1冊に5話形式で19冊目だから計95話になる。毎回、殺陣シーンで締め括るあたりは、さながら連続テレビ時代劇。しかし、面白さは「黄門様」の比ではない。読み出したら止まらないカッパえびせん的文庫本だ。全95話を飽きずに読み進んでしまうのは、全体の縦糸が幾筋もあるためだ。もっとも太いのは、主人公・磐音の成長物語なのだと思う。西国小藩の青年藩士が、藩内の暗闘で友人や許婚者を失うという悲劇にもかかわらず、江戸の両替商、幕府の要人、吉原取締、南町筆頭与力、浮世絵師、旧藩主等々、いかにもお江戸らしい脇役たちとの出会いと交わりを通じて雄飛していく。ジャン・クリストフとか洋物古典を引き合いに出すのは大げさだが、お江戸風成長小説の一面さえあり、時代劇の達人藤沢周平の類似小説「よろずや平四郎」シリーズ以上とさえ思う。許婚者との悲恋や両替屋の看板娘との気のもめる恋、時には幕閣や旧藩内の政治劇も絡めるあたり、作者の仕掛けは実に巧みだ。 |