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生活保護VSワーキングプア (PHP新書 504)PHP研究所 価格(new/used): 756 円 / 348 円 より 発売日: (2008-01-16) アマゾン売上ランキング: 7164 位 新書 / 通常24時間以内に発送 [ユーザーによる評価] 平均評価: 4.5 / 総数: 17件 ミクロの努力には限界がある単に生活を扶助するだけでなく、自立を助長することが生活保護の使命であるという著者の主張は説得力がある。しかし・・・だ。いくら多くの専門家を投入し、予算を使っても、日本経済のマクロ的な低迷の下では、できることは限られるのではないだろうか。著者がしていることは徹底的にミクロの工夫であり、それでは自ずから限界があると言わざるをえない。社会全体が豊かにならなくては、福祉予算の捻出もままならない。 視野の広い著者です著者は30台の公務員の方だそうです。 おもしろいタイトルが付けられていますが、内容は決して両者が戦うといったものでは無いです。何かとイメージの悪い生活保護の実態を、現場を経験し、今は児童福祉を担当している立場から述べた本です。 端的に内容を書くと、今の若い世代を、流動性が高く、安価な労働力として浪費すると、彼らが四十台になった頃、生活保護が激増する、と警鐘を鳴らしている本です。 また、子育て世代がワーキングプアとして子供に充分な環境を与えられないくらいなら、生活保護をしっかり活用して、将来の社会的コストを軽減すべきだ、とも述べておられます。 これは、生活保護行政だけ担当していては、わからないそうです。 ちなみにこの本、巻末のあとがきによると持ち込み企画らしいです。 頭が下がります。 タイトルが良くない「生活保護VSワーキングプア」という、扇情的というか、いかにも大衆ウケを狙ったタイトルが内容の良さをスポイルしていると思います。出版社の方に決められたタイトルなのでしょうね。 単純な現状分析でもなく、大衆にも既存システムにも迎合しない著者の良心と愛が込められた「作品」です。著者は、これまで特に生活保護というシステムを意に介さなかった自分自身を恥じるほどに真摯に生活保護をとおした日本経済と向き合っておられます。 マスメディア論の研究にも役立つ一冊だと思います。 社会的な問題もし、生活苦になったら頼るものは、やはり社会制度だと思います。 まだ、社会的に生活保護制度を良く思わない人もいるかもしれない。 自分、自分達がもしそうい立場になったらって考えると読んでおいた ほうが参考になり勉強になると思います。 最後まで同情はできなかったけれど最初から「福祉」という立場にいる著者と私の大きな違いは 「お金を稼ぐということがどれだけ大変なことか」ということに関しての 考え方だと思う。 著者の仕事が生ぬるいというわけではない。ただのサラリーマンの私などの数倍も 苦しい思いをしているだろうと思う。しかし、彼が生活保護を受けようという人を 見るときの目が やや浮世離れしているように やっぱりどうしても思って しまうのだ。これは私の心が汚いからだろうか。どこかゆがんでいるのだろうか。 著者が「その言葉がどれだけ人と傷つけるか」といっている「自己責任」という言葉。 本を読み終えても、私はどうしても捨てることができなかった。 しかし、自己責任という「冷たい言葉」を放った結果に対して 私の認識は甘かった。さすが著者は現場にいただけがある。丁寧に、しかし説得力を もって説明をしてくれている。責任のない人間まで(自己責任、といわれてしまう 人の子供)などには責任も罪もないのだ。 物事を判ったつもりになって、ある一面しか見えていないということに気が付かせて くれた良書。ただ解決方法は著者とはどうしても折り合えなさそうだが、しかし それは単に意見の相違であって、本や著者は☆5つだと思った。 |