[新装版]商いの道 経営の原点を考える

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[新装版]商いの道 経営の原点を考える


PHP研究所

価格(new/used): 1,050 円 / 202 円 より
発売日: (2005-01-25) アマゾン売上ランキング: 166212 位
単行本 / 通常24時間以内に発送
[ユーザーによる評価] 平均評価: 4.0 / 総数: 2件

流通業にお勤めの人は読みましょう
内容としては、幼いころから苦労を重ねてイトーヨーカドーを成長させた伊藤氏の自叙伝的な要素が多く、同じ新装版でも読者に対するメッセージ性が強い松下幸之助氏のシリーズをイメージして手にとった人は少し物足りないかもしれませんが、流通・サービス業に携わる人にはぜひ心に刻み込んでほしい言葉が散りばめられています。
グループの経営を引き継いだ鈴木敏文氏の著書とはだいぶ印象が異なります。単品管理の重要性など基本的な商売の考え方は同じだと思いますが、この本からは伊藤氏の顧客や仕入先、金融機関に対する謙虚さ、感謝の思いなどが強く伝わってきます。
鈴木氏の著書と比較してみると、近年の流通業の環境変化の厳しさが、より感じられるかもしれません。
「ビジネス」を「商い」と言ってみるところに商人魂が。
まず一番に感動したのが、この著者の文章の書き方でした。
本の大きさがB6判と小さいのに字が大きく、しかも249ページしかないのですが、とても柔らかな温かく丁寧な物言いでかかれています。ということは、普通ならあっという間に読んでしまうはずなんです。
しかし、短く丁寧な言葉の中に実に多くの重要な事柄が含まれていました。要点だけを押さえた無駄のない内容とはこのことでしょうか。これはとても不思議な感覚です。まるで魔法にかけられたような・・・さすがは天下のセブンイレフンを率いるイトーヨーカ堂の創設者、脱帽しました。
この著者、すでにご高齢、現名誉会長。正直、手にとるまでは栄光物語なのかなあって思っていたのですが、どっこい。過去、現在、近未来まで世の中を見通し、これからは「生活を提案する商いへ」と、時代の変化についても語っています。ライフスタイルに合わせた商品の組み合わせ方、またライフスタイル自体も提案していく、そして今までの「なんでもありのよろず屋商売」がとても危険だという警告も発しています。
「ビジネス」という響きに、頑張れ負けるなと意気込んでいた自分に、「商い」という発想が「相手は人、誠実さが重要」ということをあらためて考えさせられた目からウロコの感動の本でした。
と、同時に一流企業の厳しさも知ることができ、これから事業を展開していくにあたり重要な教えを頂いたと感謝しています。