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技術戦としての第二次大戦 |
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技術戦としての第二次大戦PHP研究所 価格(new/used): -- 円 / 630 円 より 発売日: (2005-09-09) アマゾン売上ランキング: 279367 位 単行本 / 在庫切れ [ユーザーによる評価] 平均評価: 3.0 / 総数: 4件 情報量には圧倒されるが・・比較的リラックスした対話の形を取りながら、素人目にも 相当レベルの高い意見交換がなされていることはわかる。 また、政戦略を云々する以前に、個々の兵器や装備の性能と、 それを生産・運用する上での広い意味での「技術力」こそが、 戦場での勝敗をクリティカルに左右する以上、 かつての日本兵とその相手側の装備について知りもせず、 「精神主義」その他への情緒的な批判を繰り返すだけでは、 結局、戦争について何も語ったことにはならないとするあたりも、 専門家ならではの一本筋の通った戦争観を感じさせ、 本書を凡百の戦争本とは一味も二味も違うものにしている。 ただし、本書を読んで深く納得できるという読者は、 すでに類似の文献を広く渉猟した経験のある、 セミプロ以上の読者だけであろう。 私を含めて、おおかたの素人読者は、 説明抜きに次々と繰り出される兵器名に眩惑され、 それらの兵器について、何らの実体的な理解も持ち得ないまま、 しょせん自分には戦争のことはよくわからないのかな・・と、 半ば諦念に似たものを抱きつつ、読了するのが関の山ではなかろうか。 むろん、基礎知識を持たない読者の側にも問題はあるだろうが、 総論にあたるものが全くと言っていいほど存在せず、 終始、各論だけが微に入り細を穿ち展開される本書の体裁も、 わかりにくさを助長していることは否定できない。 著者の一人である兵頭氏は、 HPによると生活が窮迫しているそうだが、 戦争の「リアル」を理解したいという潜在的な欲求は、 かつてないほどに高まっているはずなのだから、 マニアだけがわかればいいと言わんばかりの書き方をせず、 一般の読者に対してもっと親切であってくれれば、 少しはセールスも上向きになるのではないかと思うがどうだろうか。 読み物として面白く、内容に実があるまず、兵頭氏は同じことを二度書かないをポリシーにしているため、 著書を読むときに予備知識が必要になることが多く、私自身も敬遠し ていたのですが、この本は別宮氏との対談形式になっているため、重 複をいとわずに色々なデータを出してくれていて、読みやすくなって います。 前提として、こういう本を出してくれる人が本邦内にこの2人以外に 今はいないですね。他の論者をめたくそにいうスタンスに好き嫌いは あると思うのですが、やはりミリタリーアレルギー症の本邦にとって は貴重な論者だと思うのです。 個人的にはやはり最激戦となった日米戦の項目が最も興味深かったで す。ターニングポイントとなったガダルカナル戦での敗戦原因を色々 な本で調べてきましたが、この本に書いてあることはかなり説得的で した。これまで言われてきた「兵力の逐次投入」「策源から遠すぎた」 「白兵主義」が皆誤りであるということが明快に述べられています。 真の原因は、 ・ラバウルから遠すぎるガ島に飛行場を建設したのがそもそも誤り。 ・作戦参謀が敵陣の弱点を探ることに熱心になりすぎ、陣地を守備す る敵が圧倒的に有利であるのに、対壕を掘るという基本的なことさえ しなかった。 ・条件の違うガ島に日中戦争で成功した浸透戦術を当てはめようとし て失敗した。 ・機材より兵の人命が重い相手に対しては、兵の人命をターゲットに したハラスメント攻撃をすべきだった。 ・・・ということが述べられています。 なお、話の内容は面白いし貴重なのですが、起承転結のある論文形式 ではなくて、語り飛ばして唐突に終わる感じなので結論として何が言 いたいかあやふやになっています。一応参考文献は示していますが。 なので、☆1つマイナスです。 圧倒される情報量情報量に圧倒されます。 タイトルは「技術」となっていますが、それ以外の、外交、作戦、経済などの側面に関しても様々な知見が盛りだくさんです。兵頭さんも別宮さんも、その著書において、司馬遼太郎史観粉砕をすすめていますが、これもさらなる追撃弾といえます。 印象に残ったことをあげてみます。 題名に偽りあり?なんと言うか、評価の難しい本です。 タイトルにも書きましたが、本書において日米や枢軸及び連合国の技術戦を扱っている箇所は殆どありません。よって、そういう技術開発における両陣営のプロジェクトX的な物語を期待している方は本書はスルーした方が良いでしょう。 ではどういう内容なのかというと、兵頭氏と別宮氏の二人が彼ら独特の切り口・語り口で過去の出来事や人間をああでもないこうでもないと批評・断罪する、といった感じです。 あくまで彼ら二人の視点なのでひどく主観的な部分や明らかにデータが間違っている箇所なども多いのですが、そこはそれ、そういうものなんだと割り切って読めば十分楽しめます。 気分としては、飲み屋で巨人戦見ながら監督の采配をあれこれ批評している自称野球通のおじさん二人を隣で観察する、という感じでしょうか。あくまで読み物であって、間違っても参考文献などにはならないという本です。 だから、二人の芸風が好きで堪らない人なら星五つ、受け入れられない人なら星一つという評価になるのではないかと思います。 私は間を取って星二つ半にしたかったのですが、それが出来ないのと、先述した「羊頭を掲げ狗肉を売る」的書名がいただけなかったので星二つの評価にさせて頂きました。 |