あたたかい恋 (ライムブックス)

森川信子 - 原書房 価格 ¥ 930
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あたたかい恋 (ライムブックス)

森川信子
原書房

価格(new/used): 930 円 / 99 円 より
発売日: (2007-11-09) アマゾン売上ランキング: 99721 位
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[ユーザーによる評価] 平均評価: 4.5 / 総数: 2件

嘘から始まる恋
ハンサム、大金持ち、と外見は素晴らしいけれども、他人に冷たく我侭という中身はどうしようもない性格をしているヒーローが、留守番電話サービスのオペレーターのヒロインと出会うことによって、人を気遣うという事を学び、人間として成長していくというヒーローの成長が絡んだロマンスです。

友人から「お前は冷たい」というような事を言われたヒーローは少し周囲の人に優しく接しようとするのですが、他の人間の事などあまり意識してこなかった彼にとっては難題であまり上手くいきません。
そんな時、契約したばかりの留守番電話サービスのオペレーターの声に惹かれたヒーローは、どうにか紳士的にオペレーターと会話する事に成功するのですが、そのせいで、過去の経験から金持ちは底意地が悪いものだと決めつけているオペレーターのヒロインに彼を契約者の企業経営者ではなく、その執事だと勘違いされてしまいます。
誤解を解こうにもヒロインに興味を持ち始めたヒーローは「このままの方が都合がいいかもしれない」と判断し、しばらくは執事を装う事に。
そしてもちろん、後でとんでもない誤解が上乗せされて正体が明かされることになります。

正体が明かされる場面も切なくて物語が一番盛り上がるところですが、やっぱり一番好きなのは、ヒロインの心の温かさに触れてヒーローが徐々に人間的に成長していくところです。
最初は本当にどうしようもないのですが(笑)ヒロインを愛することによって他者を気遣う事を学んでいくヒーローの成長振りは必見です。
そして頑固になりがちな主役二人を上手く操縦しているヒーローの家族やヒロインの周囲の人々などの脇役陣も光っていて、家族愛や友情を感じられる心温まる作品でした。

シリーズ物の第一弾作品なので、一応ロマンスは完結していますがまだまだ謎が残る終わり方をしているのがとてももどかしい!早く次の作品が翻訳されて欲しいです。
まるでヒストリカル..
身分(正体)を偽っての交際に、小悪党の横やりやお伽話的な救出劇など、まるでヒストリカルのよう。ヒストリカル好きとしては楽しめました。お約束の傲岸不遜ヒーローが人間味を得ていくのは、お約束かな。ヒロインの辛い過去と、それに立ち向かっていくヒロインには好感がもてます。
(とはいえ、ヒロインを見守る`姐さん`には苦笑..渡世小説か。。原書で使われている言葉をあたってみたくなりました。誤植も気になるし)
とあれ、そこここにある伏線や脇役も楽しく、離散した家族に絡んだ続編にも期待です。