ドキュメント 現代の傭兵たち

Robert Young Pelton - 原書房 価格 ¥ 2,310
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ドキュメント 現代の傭兵たち

Robert Young Pelton
原書房

価格(new/used): 2,310 円 / 1,195 円 より
発売日: (2006-12) アマゾン売上ランキング: 140559 位
単行本 / 通常24時間以内に発送
[ユーザーによる評価] 平均評価: 4.5 / 総数: 3件

民間軍事会社を、現場の視点から、理解するには究極の本
 本書は、民間軍事会社について、とりわけ現場に身をおく人間たちの姿を描いている、という点で評価に値すると思います。冒頭、ブラックウォーター社の“民間軍事要員”たちの、イラクにおける日常が描かれています。彼らはみな個性的で、仲間をお互いニックネームで呼び合います。グリズ、ミヤギ、Tボーイ、バズ、ゲッコー、86・・・。
 メディアの評判とは裏腹に、実際の彼らは、体を張って、家族のために危険な仕事に従事する、ごくありふれたお父さんの姿です。本書の表現を借りれば、「その多くは体脂肪率に気を配り、ネットサーフィンに興じて、交戦規則を遵守しようとする人々」です。本当にヤバイ状況でもユーモアを忘れない彼らは、最高にクールな連中だと感じました。

 また、本書の次の文句は印象的です。
「SF(特殊部隊)内ではおなじみのこんなジョークを何度も耳にすることになるー20年間勤め上げたSF隊員に残されるのは、トパーズの指輪にハーレーダビッドソン、それに別れた妻くらいのものだが、ウォルマートの案内係にはなれるんだと」(P210)
「おれは海兵隊に20年いた。こういう稼業以外に何ができるかわからない。クソ、これぐらいしかできることが思いつかないんだ」(P276)
 18で軍隊に入り、そこで20年間勤め、辞めて何ができるかと考えれば、やれることは限られるでしょう。“市民生活に役に立つことのない技能”のために、それまでの人生の大半を費やしてきたわけです。それを思えば、退役軍人(または元警官)たちがこうした業界に流れ込むのは、ごく自然なことに思えます。と同時に、アメリカをはじめとする海外の企業家精神の旺盛さには驚かされます。





 
非常によいです。
これまで今ひとつ情報量や具体例に民間軍事会社やいわゆる傭兵の実態について書かれた労作。

女房子供を養うために危険な任務に赴くお父さんの姿にはなにやら切ない姿を感じるし・・・。

また、最後に書かれている著者の問題意識(民間軍事会社や民間軍事要員の暴走)というのは今後予想される問題だと思う。何やら映画のようだけど・・・。

というか冒頭に書かれた「軍事要員(コントラクター)心得」(民間軍事要員の間でメールで回覧されているという)の文章に心が痺れた。
はっきりいってこの一文のために2200円払ってもよいと思う。

PMC好きなら買うべし!

現場のぼやきも銃撃戦も、スリル溢れる訓練も
 もと特殊部隊隊員だった民間人が大勢の武装勢力に囲まれて、ついに銃を手にとり、九死に一生を得て脱出するような場面もあって、手に汗を握りました。
 よくスポーツ選手がプレイ中に何をしゃべってるか、読唇術を使って読むテレビがありますが、この本はイラク戦争の様々な立場の人間について、それに近い興味を満足させてくれます。民間警備要員をやってる人間は、アメリカの方針についてどう思っているのか、とか、PMC(民間軍事会社)は次にどこで金儲けするつもりでいるか、とか。
 とくに面白かったのが、思わぬ盲点をついてくるテロリストを想定した訓練。全体的にあまりカタい内容ではないので、軍事モノファンだけでなく、単に面白い読み物を探している人にもお勧めです。