カモメに飛ぶことを教えた猫 (白水Uブッ...

河野 万里子 - 白水社 価格 ¥ 840
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カモメに飛ぶことを教えた猫 (白水Uブックス)

河野 万里子
白水社

価格(new/used): 840 円 / 164 円 より
発売日: (2005-11-15) アマゾン売上ランキング: 43412 位
新書 / 通常24時間以内に発送
[ユーザーによる評価] 平均評価: 4.5 / 総数: 7件

大変優れた翻訳本

背後に環境破壊・民族紛争批判を詰め込んだ
大人のための童話である。残念ながら
そのメッセージ性はやや陳腐と云えなくも無い。

しかし多くのレビュアーのご指摘どおり、
本書の価値は登場する猫たちの
きらめく個性とその語り口にある。
そう云う意味では大変優れた翻訳本である。
舞台化するにもぴったりの題材に思われる。
幅広い年齢層に!
童話であるが、人間社会に痛烈な批判が盛り込まれていたりと大人が読んでも、考えさせられる。
共存とは?
空を羽ばたくカモメに思いを馳せてみてください。
装丁良し、そのとき気分で感じ方が変わる本
柳田邦男氏の著作で薦められており手に取りました。とても装丁良く、内容は大人の童話としても一読の価値はあるのでしょう。脚本としても十分に成り立つ童話は力があるということでしょう。
黒(でぶ)猫ゾルバの心意気
ヨーロッパでは「8歳から88歳までの若者のための小説」とうたわれて、ベストセラーになったらしい。
ストーリーは単純そのもの。でも、ストーリーよりも何よりも登場人物(動物?)の役づくりとも言うべき語り口が、たまらない魅力をかもしだしていて、わたしはそれにまいってしまいました。

不思議に魅力的な脇役も見もの;奇妙な館「ハリー港のバザール」の風変わりなコレクション。そこの猫たち、大佐、秘書、博士。館のもぎり係りであるいけすかないチンパンジーの悪口雑言もたまらない。「このノミのかたまり!」なんて、黒猫ゾルバに言い放つ。下水道に王国を築いているネズミの大合唱「でぶ猫!でぶ猫!」。

なりゆきとはいえカモメの卵から雛をかえし、大空に返すことになってしまった猫たちの心意気と奮闘ぶりと、ぶっきらぼうでありながら奇妙にやさしいハンブルク弁(らしい)が、読み手の口元をほほ笑ませてくれる。

でも、最後には猫の力ではどうしようもなくなって助力を頼みに行く。猫たちが人選をして、選んだ人の職業は・・・・・。見ものです。

ヨーロッパでのうたい文句とおり、年代を超えて共有できそうな魅力的な本です。
猫達からコメント
「ああ、なんということだ!私達が本になっている!すばらしい!題名は百科事典によると・・・あれ、載っていない。なんということだ!」

「『カモメに飛ぶことを教えた猫』です。百科事典にはまだ載っていませんよ」

「まさに今、わしがそう言おうとしたのに。おまえがわしの横から口をはさむ才能には、恐るべきものがあるな。星5つあげたいぐらいだ!」

「クジラのひげにかけて!これは最高にイカす話さ!イカの墨にかけて!読み出したら止まらない、とはこのことさ」

魅力的な猫達。可笑しくて、可愛くて、格好いい!
お薦めの一冊。是非読んでみてください☆