フラット化する世界 [増補改訂版] (上)

伏見 威蕃 - 日本経済新聞出版社 価格 ¥ 2,100
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フラット化する世界 [増補改訂版] (上)

伏見 威蕃
日本経済新聞出版社

価格(new/used): 2,100 円 / 1,450 円 より
発売日: (2008-01-19) アマゾン売上ランキング: 767 位
単行本 / 通常24時間以内に発送
[ユーザーによる評価] 平均評価: 4.5 / 総数: 8件

驚きの、世界のつながりかた
世界はフラット(平ら)化している、
人々は人種、住まい、階層などの社会的枠組みを超えて
すばやく、簡便に、かつ安上がりにつながりを持ち
協力しあうことができる道具と能力を得た、という論旨が
具体的な多くの例で展開されています。

この上巻では
インターネットの普及やアウトソーシングの広まりなど
フラット化の要因となった10の要因についてや、
さまざまな側面から検討したフラット化について、
フラット化が進む世界で暮らす我々の身の処し方などが
書かれています。

アメリカのアウトソーシングを担っているインドを初めとして
中国や日本など、幅広く具体例があげられています。
アメリカからの電話を受けるインドのコールセンター、
アメリカの病院のCTスキャンの読み取りをするインド放射線医など
驚くようなグローバリゼーションが、
世界では当然のように行われているそうです。

著者は世界のフラット化におおむね好意的ですが
子どもたちの未来を考えると、不安もあります。
これからのために著者が提言することは
勉強をし続けること。
。。。大変で、わくわくするような世界の形がしめされています。
盛りだくさんな21世紀史
まだ始まったばかりの21世紀ではあるけど、盛りだくさんな21世紀史です。ベルリンの壁の崩壊からコンピュータ、ウインドウズ、インターネット、ブログ等の発明があって、中国、インド等を含めた世界が密接に関わりを持った新しい世界が出現している・・・って内容。
基本的には、知っている内容だし、テレビや新聞でもよく見かける話。でも、これだけまとまった形で見せ付けられると圧倒されます。特に、ふんだんに語られる例が面白い。なんとなく、知っていたことや感じていたことが質感をともなって実感されます。
全然知らないことを伝えるのもメディアの力だけれど、知っていることに形を与えるのもメディアの力として大きいだなって改めて感じました。
この本、面白いです。知ってた話なのに、読む前と読んだ後の自分は違うような気がします。
地球規模で比較優位が展開されていく
アメリカ人ジャーナリストが書くグローバル化の本

著者の定義のフラット化とは色々な経済活動が国境や
それまでに認識されていた各種制約を越えて展開
されていくことを言うそうです.
上巻は主にフラット化の現象をとりあげ,
その現象が起こった要因を挙げています.

ジャーナリストが捕らえているグローバル化とは
どうしても現象にとらわれがちで,その底辺に流れている
背景を見落としがちですが,著者はその要因として
ITの進化を中心に原因を探ろうとしています.
またそれらの要因を3重の収束,つまり,従来からの
機能が変わってゆくこと,従来からの風習から
変わってゆくこと,そして従来からの
制約からどんどん解き放たれて自由になってゆくことが
まるで竜巻のようにそれぞれがそれぞれをどんどん
変えてゆく現象がおきていくと述べている.

内容としてはそんなに難しくは無く,また比較優位で
表現できる内容なのでそんなに新発見などは私にはなかった.
また,グローバリズムできないものとの対比などは
残念ながらなかったので一方的な視点(とは言い切れないものの)
な本の可能性は否定できないように考える.
世界のフラット化のスピードから一部遅れはじめている増補改訂版
「それまで競技場から締め出されていた30億人が、あらゆる人と自由にプラグ&プレイできるようになったことに突然気づいた」「世界がフラット化しつつあるというのは、誰もが平等であるという意味ではない」。

グローバリゼーションを世界のフラット化というキーワードから調べて論じた一流の良書である。厚さはあるが、難解ではない。また、優れた著作の多くがそうであるように、本書も読みながらにいろいろなことを考えさせてくれる。アメリカ人の著作には珍しく、日本及び日本企業も頻繁に登場する。幅広い読者に一読をお勧めしたい。

本書は「2008年1月18日第1版」とある改訂増補版である。実際、いろいろ新しい情報や章が追加されている。しかし、その一方であちらこちら既に古くなっているものも散見される。わかりやすい例でいくと、Googleのアクセス件数はこれよりさらに増えているし、HPのカーリフィオリーナ会長は数年前にその座を追われて今や忘れかけられている人だ。「テクノロジーの進歩にはついていけないタイプなんだ(わたしみたいに!)」とある通り、確かにITにはそう詳しくはない著者のようだが、世界のフラット化は常に現在進行形である。特にこの上巻はIT関連の記述が多いから、わざわざ増補改定版を出すのであれば、自分がついていけてない部分に関して専門家の助言を受けるなりして、さらに丁寧に細部まで内容を最新化して欲しい。

別の見方をするならば、世界のフラット化のスピードは、少なくとも本書がその変化をもらさず追いかけようとするのが大変なくらい、速いのかもしれない。
世界はどこにむかっているのか
現在の世界がどこに向かっているのかを確認するために参考になる本。具体的な企業名をあげ、その企業がフラット化にどのような役割を果たしているのか、また、フラット化にどのように貢献しているのかが書かれている。ビジネスするうえでも投資するうえでも読んでおいて損はしない本といえるだろう。