竹宮恵子のマンガ教室

- 筑摩書房 価格
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竹宮恵子のマンガ教室


筑摩書房

価格(new/used): -- 円 / 480 円 より
発売日: (2001-06) アマゾン売上ランキング: 160670 位
単行本 / 在庫切れ
[ユーザーによる評価] 平均評価: 4.5 / 総数: 6件

うーむ・・・。
著者本人もあとがきで触れているが、マンガの描き方を解説した技法書というよりは、やや精神論に傾いた内容。
それでも「50ページ以下の分量の読みきりでは二人以上の登場人物を描くのは無理」とか「女性の手の指先を描く時は爪の付け根のラインは省略する」とかいった実践的なアドバイスも出て来るので、読んで損はないかと。
ただ「構成について」とか「マンガの人称とは」とか、ひとしきりマンガ論をぶった跡でJUNEとかボーイズラブについて熱く語って終わるというのは凄過ぎる・・・。
漫画好きな人は一読をおすすめ!
良書ですね。初め本を開いた時、著者の対話形式で書かれていたので本当に漫画の教本か?と疑問だったのですが読み出すと納得。活字(と簡単な漫画イラスト)で教わっているのに頭の中で漫画の画面がどんどん出来上がっていくのが不思議で本書の内容に引き込まれて2日で読破!
成程、普段読んでいる自分の好きな漫画はここがどう良くて面白いのだというのが具体的に分かります。
やはり面白い漫画というものはそれなりの理由があるのですな。
漫画を描く人も、漫画を読むのが好きという人も一読の価値あり。
漫画ってストーリーや絵柄で個人差があるので一般的な方法論で教えたのではダメなのね。
漫画の基礎的な描き方を教えている他書と本書を合わせて読むといいかも。
漫画原稿にある「引き」の部分なんて知らない人もいるよねぇ・・



有名漫画家による技法書。
本書を購入した時、まだ漫画初心者だったために
書かれている内容が専門的すぎて「???」の連続でした。

数年たち、何作かストーリーを仕上げ投稿して
賞も得ましたが、それからが停滞。
もっと面白くするには何が必要なんだろうと模索しました。
そんな時、そういえば、と読み返したのが本書。
漫画独特の演出法、絵で見せる意味
作風や枚数で変える必要のある人称、視点
モノローグの効果、人物の性格を見て分らせる方法・・・。
今まで、どの本にも書かれていないような専門的で
細かい内容に驚きを隠せませんでした。

竹宮恵子さんと言えば萩尾望都さん、
大島弓子さんと並ぶ少女漫画界の大御所。
「地球へ・・・」
「ファラオの墓」
「風と木の詩」など名作は数知れず。
実績のある彼女が、30年という年月の間に培った漫画独特の
技法を、惜しむ事無く教えているのには本当に驚きです。
数年前から、大学で漫画を教えるために教壇にも立っているとか。

漫画を読んで「面白い」のは偶然や作者の感性だけでは無く
キチンとした理論と、技術があっての事なんだ、と初めて知りました。

本書の内容は対談方式。
対談相手は漫画評論・研究者として有名な藤本由香里さん。
藤本さんは編集者でもあるので、対談の中には
投稿者にありがちなパターンや失敗も語られていて
投稿者にとって参考になる点も多々あります。
漫画初心者には、少し内容が難解で向かないと思いますが
ある程度、描けるようになって停滞している方にとっては
突破口になる事は間違いありません。

マンガを書く人も書かない人も
技術的なことから方法論まで広く触れてあります。どちらかというとすでにマンガを書いていて、高めてゆくための技術論が知りたい人向き…? 演出とかとっても参考になりました。
小説で言うなら文脈の読み方みたいな感じなので、マンガ論に興味がある人も面白く読めると思います。24年組とか、JUNEに対する考え方とかもその意味でなるほどでした。
野球選手として高名な人が監督としても上手いかというのは別問題なのですが、自分のやってることを客観的に判断し、分析し、解説できる方です。
漫然と読むだけではなく、書くことやマンガ論にまで興味を持っているのなら、読んで損はないと思います。
マンガの読み方が変わります!
竹宮恵子氏のマンガは、とても面白い。どうして私を含めて多くの読者が「面白い!」と感じるのだろう?もちろん、絵が素敵、ストーリーが楽しい、キャラクターが魅力的、等々・・・。でも、こんな理由は、マンガに限らず例えば映画をほめるときにも使える言葉。では、「マンガだけに使えるほめ言葉」=「マンガの魅力」って何だろう?

こんな謎も本書は解き明かしてくれます。対談形式でとても読みやすいですし、ご本人の楽しい挿絵マンガつきです。

マンガの描き方ばかりではありません。「めんどくさいって思ったことをやりこなす」のあたり、なるほどと納得してしまいました。どんな職業も根っこは同じなのですね。第一線で仕事をし続ける女性の言葉として読んでも、かなり栄養になります。

その後マンガを読む時、今までとは違う視点を持った自分がいました。いくつもの万華鏡を、あれこれと取り替えてのぞくように、いろいろな読み方で楽しめます。読み慣れたマンガを、読み直す楽しみが増えました。