佐藤春夫 (ちくま日本文学全集)

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佐藤春夫 (ちくま日本文学全集)


筑摩書房

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発売日: (1991-08) アマゾン売上ランキング: 485034 位
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[ユーザーによる評価] 平均評価: 4.0 / 総数: 2件

物や動物の視点
人が魚や植物になったり、という、アニメに使われていそうなシュチュエーションが面白い。
文体は現代仮名遣いに改められており、難しい文字にはルビが。
意味などもわざわざ巻末に行かずとも、ページの欄外に書かれており、ストレスを感じさせないシリーズ。
幻想的でややSF調な独特の味が楽しめる
幻想的な「西班牙(スペイン)犬の家」、詩人李白の遍歴を描く「李大白」、身寄りない不幸な女の生涯を追う「お絹とその兄弟」、架空の街づくりに没頭する「美しき町」、フランスに渡った日本人男性を書く「F.O.U.」、階級社会を諷刺する「のんしゃらん記録」などの短篇7篇に加え、詩などを収録。

言葉遣いが美しく、なんとなく心に残る文章が次から次へと繰り出されてきます。特に短篇は幻想的で、ややSF調な独特の味があるのに、どの作品にもあまり似たところがなく、いろいろな味わいが楽しめます。詩のほうはしかし、あまりに文体と単語が古過ぎ、解釈するのに手間取って、直に味わえない、という問題があります。古文や外国語の詩を読んでいるのに近い、隔靴掻痒の感があります。文学は時代の産物で、時間が経てばその役割を終えることもある、そんなことを感じました。