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東京酒場漂流記 (ちくま文庫) |
| - 筑摩書房 価格 ¥ 756 | |
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筑摩書房 価格(new/used): 756 円 / 226 円 より 発売日: (1995-08) アマゾン売上ランキング: 112014 位 文庫 / 通常24時間以内に発送 [ユーザーによる評価] 平均評価: 5.0 / 総数: 6件 一見で入った飲屋が自分にピッタリ合った店だったときのうれしさこれ名著だ。初版から四半世紀を経て、ますます趣きが深まっている。CBS・ソニー出版(!)の初版が1983年、このちくま文庫が1995年、そして俺が読んでる時点が2008年。このほぼ十二支が巡るタイムラグが、まるで酒を熟成させるが如く本書の価値を高めている。文庫で加筆修正しなかったのは賢明で、本書は「上書き」しちゃいけない類のドキュメントだ。その分、「文庫版あとがき」での店の現況報告は参考になる。店って生きてるんだよね。人が(店主が、従業員が、客が)介在している生命体であって。今や東京三大煮込みの店として堂々の地位を築いている山利喜が、この本では、なぎらさんと栗山さんがみの屋と伊せ喜の当てが外れてフリで入って良かったお店として紹介されている、なんてことが貴重であって。もんじゃ焼きが1983年時点ではまだまだブレイクしてなかったなんてことも、加筆修正してないから実感できる部分だ。一方でこの本はデータじゃなくって読み物である。「この本に出て来る店に、ガイドブックを見たような気持で行ってもらいたくない、という思いが多分にある」ってあるように。しかもその理由は、一見さんで店が荒れるってのもあるだろうけど、「この本に書かれた店は、ぼくの感性で選んだわけで、他の人が行っても、必ずしも満足して貰えるかどうか、わからないからである」って筆者の言葉が本音であり、本質だと思うのだ。店との相性ってあるからさ。ガイドブック絶賛の店だってハズレもあるし、フリで入ったどうってこともない店が大アタリのこともある。同じ店だって通うたびに塩加減が違ってたり、新しいバイト君が入って雰囲気が変わってたりするしね。だからこそ面白い。本著に何度も登場する、「一見の客として足を踏み入れた飲屋が、自分の波長とピッタリ合った店だったときのうれしさといったら、それこそ飲兵衛冥利に尽きるというものである」って言葉通りなのだ。 下町酒場のフィールドワークっていうか、酒が飲みたくなる楽しい一冊です。この本が書かれていた頃。 著者のなぎらさんと本書に登場する栗山さんと何度かお酒を飲んだことがあります。 まさに飲んべぇ。でもって飲み過ぎで自転車で事故をして鎖骨を折ったりしていましたねぇ。栗山さんもいつもラフなジャンバーとジーンズで本書に書かれているとおりのじつに風流人。 この本を読むと、いつもあんなに飲んでばかりなのによくも細かいところを憶えているなぁと関心することしきり。 本書を購入する下町のガイドブックみたいな感覚でテキトーに注文したのですが、読み進むうちに、そのおもしろさに引き込まれていました。お店の紹介よりもその周辺で出会った人や下町文化についてのほうが多く、その観察眼はなかなかのものがあります。 それになによりすごいが、なぎらさんが思っていた以上に筆が立つ人だったということ。 もともと詩の才能がすごい人だとは思っていたけれど、言葉の選び方、使い方、リズムをつけるときに話し言葉を織り込むテクニック。ウマイ! 本書からは、酒を飲む楽しさがひしひしと伝わってきます。飲んべぇでないとわからないよろこびを普通の人にもわかりやすく伝えてくれるというか。そして時として酔うために飲んでいた自分を反省することしきり。 読後に飲みに行きたくなる一冊と言いたいところですが、一日で読み切れるわけでもなく、読んでは飲んで楽しい日々を送れました。 酒場伝道師?普通はこれだけ飲んだら、これだけ書けないもの。そこが彼の凄さ。酒場を書いているようで、実は人間を書いているから、この本は面白い。カウンターの中にいる人間への洞察。外でつぶれかけている人間の観察。そのうえ酒をこのうえなく愛する気持ち。しみじみ伝わってくる名著。 読んでいると呑みに行きたくなるなぎらさんが生活していた東京東側の下町界隈でいきつけた なじみの飲み屋を紹介している本です。 私自身、下町も飲み屋も大好きで、この本を読むとやはり 紹介されている店はいわゆる居酒屋だけではなく、 大阪に比べて東京は高い店が多い気がしますが、 移ろいやすい東京でなぎら健壱による居酒屋エッセイ。言ってしまえばそれだけだし、既になくなっている店も載っていたりするのですが、たまに繰り返し読みたくなります。それは文章のテンポがよくて、程よく「酔って」いるから。(決して自分にではなく!)。ああ飲みたくなってきた! |