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棄景/origin
丸田 祥三
自由国民社
価格(new/used):
6,825 円 /
4,300 円 より
発売日:
(2005-03)
アマゾン売上ランキング:
342607 位 大型本 / 通常24時間以内に発送
[ユーザーによる評価] 平均評価: 3.5
/ 総数: 12件
丸田本としては出来がいいものの
丸田氏の作品に人々をひきつける魅力が備わっているのは間違いないし、丸田氏の写真集を1冊手に取るなら、この写真集以外に無いのも間違いない。
しかし、丸田氏の世界にはゾンビのような丸田信者がうようよしていて、そのことに気がついてしまうと急速に気味が悪くなってしまうという副作用もある。
丸田氏の世界観から、距離を置いて楽しむことができるのなら、もっと高く評価してもよいだろう。
心を和ませる闇
なつかしい廃墟、廃線、古い街などが、丹念に描写された写真集です。「アサヒカメラ」で重松清さんが絶賛されていたり、新聞で文壇のあるベテラン作家が激賞されていたのを読んで、購入いたしました。写真関係の人じゃない、他ジャンルの創作者にも「棄景」は高く評価されているんですね。ちょっと高額でしたが、買って損はなかったです。とてもいい本でした。
じつは私は写真関係の者で、かつ丸田さんと同世代ですので、丸田さんには思わず、ジェラシーめいた念を抱いてしまいそうです。でも私は、丸田さんの凄い力量、素直に認めたいと思います。丸田さんの作品は、暗い部分が過激なまでに黒々と締め上げられており、一見すると「あまりにも迫力があり過ぎだ…」と怖く感じる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、なぜだかその、<明暗差の激しく強い画像>をじっと凝視し続けるや、メンタル面がふうーっと、かえって安定してくるのです。じつに不思議な写真です。他の写真家の廃墟写真やモノクローム写真との格の違いを感じさせられるのは、きっとそんなところからなのでしょう。たいへん魅力的な写真集です。
不健全な美
現実世界に疲れ果て、ノスタルジーにどっぷりとつかりたい瞬間というものは誰にでもあるし、往々にしてそのような瞬間に「美」が存在しているのも間違いはない。
だが、そのような美に耽溺すること、ましてそのような美におもねるようなことは、厳しく慎まなければならない。
美しければ何でもよいというものではない。
意義は認めるが
単なる総集編にとどまっており、その点に関しては疑問が残る。
作品としても玉石混淆の嫌いがあり、もう少し点数をしぼって、かつ近作を加えるなどした、いわばベスト盤的な編集をしてもよかったのではないか?
モノクロ写真集の最高峰
本書はモノクロ撮影、ダブルトーン刷り写真集の頂点と呼ばれた、90年代初頭の「棄景」1〜3を合本にした愛蔵版。価値ある“ホンモノの”素晴らしい廃墟写真集である。
先ごろお亡くなりになった映画監督、東京芸大名誉教授の故・実相寺昭雄氏をして、「これこそ最高の写真表現だ」と言わしめた(実相寺氏は、映画『姑獲鳥の夏』、「ウルトラシリーズ」等で何度も丸田氏の「棄景」を使用されていた)その名著が復活したのだ。
本書に収録された写真の撮影時期は1976年から96年である。現在の丸田氏の年齢から逆算すると、これらの作品は、氏が11歳から31歳にかけて撮ったものなのである。
丸田氏に対しては、不覚にも嫉妬の感情を抱いてしまいそうになる。氏はまったくもって驚くべき才能の持ち主なのである。
私は昨年の復刊と同時に真っ先に買い求めたが、印刷も非常に丁寧であり、心から満足の行く仕上がりであった。ぜひとも多くの方にご覧いただきたい。
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