大阪のスラムと盛り場―近代都市と場所の系...

- 創元社 価格 ¥ 1,890
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大阪のスラムと盛り場―近代都市と場所の系譜学


創元社

価格(new/used): 1,890 円 / 892 円 より
発売日: (2002-04) アマゾン売上ランキング: 302662 位
単行本 / 通常24時間以内に発送
[ユーザーによる評価] 平均評価: 5.0 / 総数: 1件

大阪人は読んでください。鱗が落ちます。
一般的に日本の近代を捉える視点としては
1.前近代(江戸時代)⇒近代(明治以降)の連続のモノとして見る視点
2.前近代と近代は別物で連続性はない
  という二つ視点がある。
現在は2の視点の方が説得力があるように見られているが、この本では大阪の近代化に照らして2の説を唱えている。

著者は大阪の近代化という「男性・中産階級・知識人・日本人」の功利のために、大阪の中心街(ミナミ)から弱者を排除し、差別していく様子を千日前・黒門市場・新世界など大阪人ならずとも一度は聞いたことのある地名の歴史と共に紹介していく。

また膨大な資料をもとに、従来の説を否定しているが、説得力があって面白い。この作品を著者が大学院時代に書いたものらしいが、素晴らしいの一言に尽きる。今後の研究も楽しみだ。
個人的には江戸時代から飛田新地があったと思っていたので、それが明治以降にできたことにはびっくり。