日本の聖と賎 (近代篇)

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日本の聖と賎 (近代篇)


人文書院

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発売日: (1992-04) アマゾン売上ランキング: 141339 位
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[ユーザーによる評価] 平均評価: 4.0 / 総数: 1件

調べてみたくなる本です
この本は日本の近世史について、海の民、山の民、江戸時代の文化や芸能、
そして近代への転換点をポイントとして論じている。
作者2人による対談集という形式なので大変読みやすく、できるだけ言葉の説明も盛り込もうとしているので
初学者にも理解しやすい構成となっている。

著者の1人である沖浦氏はフィードワークを丹念に行う民俗学的な分野を得意とされており、
特に被差別民について詳細な研究を続けている。
したがって、タイトルにもあるとおり差別された人々の視点に立った論考を行っている点が興味深い。
なぜなら正史にはこのレベルの視点がなく、民衆の実際の生活が見えてこないからである。

残念ながらこの本は体系的ではなく、話もあちこちに飛んでいくので
この本だけでは全てを学ぶことはできないと感じた。
幸いにも著者はまだ健在であり、むしろこの著作以後に様々な論考をまとめておられるので、
さらに突っ込んで調べてみたい。
その意味で星4つとしたが、興味をひかれたという点では満点である。