puzzle (祥伝社文庫)

- 祥伝社 価格 ¥ 400
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puzzle (祥伝社文庫)


祥伝社

価格(new/used): 400 円 / 1 円 より
発売日: (2000-10) アマゾン売上ランキング: 66843 位
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[ユーザーによる評価] 平均評価: 3.5 / 総数: 22件

ラストが…
どうせなら超常現象でしたで済ませてほしいラストだった。もっときちんと科学的根拠を積み上げてほしいものだ。SFやファンタジーだとしても納得できない終わり方で、ガックリさせられた。どなたかも書かれていたが、物語の導入部はさすがにこの人ならではの上手さなのだが、ラストに近づくにつれてプロットの甘さが露呈する。「月の裏側」とも共通する、「辛い」恩田作品の一つだと思う。ある意味印象に残る一冊だった。
「夜のピクニック」や「黒と茶の幻想」のようなタッチの作品こそこの人の持ち味だと思う。
川端康成―梶井基次郎―恩田陸
 あれにもこれにも疎い私のこと、とんちんかんなことを書きます。
 私の読みが確かならば、この小説の一節には、川端康成の掌編小説「心中」をパスティーシュした箇所があります(各自見つけてみましょう)。ほかのレヴュアーさんが、梶井基次郎の名前、作品を挙げておられましたが、実は梶井基次郎は、この「心中」をパスティーシュした作品(「川端康成第四短篇集「心中」を主題とせるヴァエイション」)を残しています(石井和夫さんの論文が、それを教えてくれました)。恩田さんは、どちらかの作品を参照したはずです、あるいは、いずれも読んでいたかもしれません。川端さんがつくり、梶井さんがアレンジし、それをまた恩田さんがアレンジした可能性があるのです。こうして、優れた文学は、優れた書き手によって、受け継がれていくのでしょう。そういう文学にめぐり合えることは、読者にとって、何より幸福なことではないか、私はそんな風に思います。
薄いといってなめちゃいけない!
これはページ数が少なく字も詰まってないので、さらっと読みたい時におすすめです。しかも中身も面白い。
最初の章は、昭和の年号やオランダの幽霊船、料理のレシピなど、全く繋がりのない話が書かれた新聞記事の羅列で「?」という感じ。その後、海に浮かぶ孤島を舞台にして二人の検事が登場。二人の会話を通して、島で見つかった三人の死体の謎が明らかになっていくのだが…これが予想もしない展開に! 誰も住んでない荒れた島を歩きながら。友人と世間話をしながら。煙草を一服ふかしながら。頭の中では着々と謎を解いていたのねあんた〜〜〜!! て感じ。格好いいです。
最後の章は事件当夜の話で、さらなる真実が見えるんですが…ぞっとするな〜〜〜。ある島で起きた悪い夢のような、それでいて誰かと共有したくなるような出来事でした。
あれ? 
推理小説ということで読んでみたのですが、拍子抜け、です。

記事暗号についてもぱっとしませんし、墜落死にいたっては、

開いた口がふさがりません。

どうやらこの物語は「犯人は誰?」とか「どうやって?」とかを

考えながら読むのではなく、人間の心理の不可思議を楽しむようです。
惜しむらくは短かすぎること
恩田陸の書き下ろし中篇推理ミステリ。

中篇とカテゴライズされているけど、150ページ程度しかなくて、しかも字が大きくレイアウトも白部分が多いので、一時間もかからない。

本作「puzzle」は孤島の廃墟に表れた死体の謎を解くミステリ。
大きく三つのパートに分けられて展開する。
最初の「piece」では新聞の切り抜き記事や、料理の作り方など、脈絡の無いと思われる文章のみで構成されていて、これが謎解きにおける伏線となる。

続く「play」では実際に現場検証ともいえる展開がなされ、二人の検事によって物語が紡がれる。その片方は恩田作品には良く知られた関根一家の長男。

最後「picture」では実際に謎解きが行われるのだが…

オープンエンドが目立つ恩田陸だが、本作のラストはかなり良かった。まさに恩田陸と言った感じで、なんとも言えない余韻が、胸の奥に残った。

ところで、最初の記事の羅列は読み飛ばしても何の問題も無いくらい。そこで邪推して深読みしてもしんどくなるので、サラっと読んで下さい。

「瓦屋根の家で屋根で雑草が生えるのは無人の家だけだ。なぜだろう。やはり人の住まない家は呼吸不全を起こし、その皮膚すらも機能を失ってしまうのだろうか。」 本文71ページより