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集落の教え100
原 広司
彰国社
価格(new/used):
2,625 円 /
2,500 円 より
発売日:
(1998-03)
アマゾン売上ランキング:
93432 位 単行本(ソフトカバー) / 通常24時間以内に発送
[ユーザーによる評価] 平均評価: 5.0
/ 総数: 4件
集落には全てがある
タイトルはまるで人類学の本のようですが、全く建築の本です。
あるいは、デザインや都市計画の本です。
世界中のあらゆる集落は、地理的、文化制度的な制約の上でデザインされています。
いわば集落のデザインは、集落のエッセンスの凝縮であると言えます。
世界中の集落から得られる、建築的エッセンスを100個の箴言に集約した本書は、他に類書のない、ユニークさと普遍性をたたえています。
71個目の教え。
「遠くからは、辺りに溶けこむ姿をもて。
近くからは、辺りから際立つ姿をもて。」
まるで本書のようです。
ただし、決して読みやすく理解しやすい本ではありません。
繰り返し読む本です。
買いです。
本書の読者にはなんの興味もないとは思いますが、イギリスのボーカル・グループ、ビー・ジーズの89年の作品に「still water run deep」という曲があってその歌詞を眺めていた折、僕は不思議な既視感に捉われました。その歌詞の趣旨は、ある女性に向けられた思いの深さを川の流れに喩えて、表面が激しく見えるほどその流れは浅く、穏やかに見える流れのほうがかえってそこに深い流れが隠れているものだ、だから情熱的なあいつより、冷静さを装ってはいるけれど実は僕のほうが・・・といったものでした。その後、散々調べた挙句、僕は「古今和歌集」に全く同様の趣旨の和歌と、「浅瀬の徒流れ」という諺、そして、「still water run deep」がイギリスの慣用表現であったことを知るのです。しかし、そこで不思議であったのは、なぜそんな似通った表現が、容易には文化の伝播を認められないふたつの国のあいだに同時発生的に生じたのか、ということでした。その疑問が自分なりに解けたように思えたのが、本書P22のグアテマラの住居の写真を見、そこに添えられた「ある場所の伝統は、他のいかなる場所における伝統でもある。」という言葉を知った時でした。表題にもあるように「教え」であるので、全編このようにフィールド・ワークの結果得た、とても汎用性の高い箴言が数多く収められています。
あらゆる部分をデザインせよ
梅田スカイビル、JR京都駅ビル、札幌ドーム設計のベースは、 世界の集落調査にあるという建築家原 広司。この本の一番最初に出てくる教えはこれです。 (1) あらゆる部分を計画せよ。 あらゆる部分をデザインせよ。 偶然に出来ていそうなスタイル、なにげない風情、 自然発生的な見かけも、 計算しつくされたデザインの結果である。 これは、集落および建築の話だけではなく、あらゆる 事柄に応用できる言葉だと思います。 本文は、哲学的で難解な箇所もあり、じっくりと丹念に 読んで初めて理解できる(or理解できない)感じではありますが、 それゆえにプレミアム度は高いと思います。
コピーライターも経営者も夫婦も、何か学ぶところがある
私は広告製作をしているものですが、よく人にこの本を薦めています。2P毎に世界各地にある「集落」の写真と、そこから導かれる「教え」がまとめられており、写真集のように楽しむこともできる体裁の本です。しかし、書かれている内容が非常に深く・普遍的です。 ~【複雑さ】複雑なものは単純化せよ、単純なものは複雑化せよ。その手続きの複雑さが人の心を打つ。~【大きな構想】大きな仕掛けは大きな構想を支える。大きな仕掛けは小さな部分によって支えられる。大きな構想が、そのまま実現されれば、退屈な集落となる~といった言葉は、あらゆる分野のものづくりや、コンセプトメイクに役立つ、人類共通のもの。知的好奇心を満たす、大人の絵本です。
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