右翼と左翼 (幻冬舎新書)

- 幻冬舎 価格 ¥ 777
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右翼と左翼 (幻冬舎新書)


幻冬舎

価格(new/used): 777 円 / 119 円 より
発売日: (2006-11) アマゾン売上ランキング: 65885 位
新書 / 通常24時間以内に発送
[ユーザーによる評価] 平均評価: 4.5 / 総数: 18件

こんな本を待っていた
「右」と「左」のそもそものいわれから解き明かし、戦前と戦後の日本の右翼・左翼の消長を解り易く解説する。
フランス革命の深化に従って、当初の「左」がだんだん「右」に寄ってきて、もともとの「右」が押し出され、もっと「左」が出現する過程や、ヘーゲルとマルクスの「自由」の違いが、非常に平易に手っ取り早くわかる。
いわゆる自虐史観についても、そもそも「左」の敵である天皇制・軍国主義・資本主義を悪く書くのは当然で、逆に安藤昌益・秩父困民党・百姓一揆は礼賛しているのだから、自虐どころかむしろ自尊史観だという。
「左」の理想が崩壊したあと、理想の建て直しに取り組むという大変な作業を避け、やり易い旧悪暴きにのめり込んだなれの果てで、つまり「左」の自尊史観の残骸だという解説には大いに納得。
著者は左派に位置すると思われるが、アプローチは中立で好感もてる。
実にオモシロイ、広くお勧めします。
分かりやすく面白い
「右」「左」の概念を分かりやすく解説した、という意味では右に出るもののない名著。
文章はこの手の本には珍しく読みやすいので、
「思想史や思想の勢力などに興味を持ったが、難しいことはよく分からない、」
という若者でも比較的平易に左右の歴史や相違点を知ることができる。
やや現在の左翼に厳しいスタンスでありながらも、ほぼ中立の立場をとっているのも、
入門者にとってはありがたいところだろう。
わかりやすい入門書
そういえば右翼と左翼って何が違うんだろう?
という人向けの入門書。本質論からこれまでの経緯まで、わかりやすく書かれている。
著者の言うとおり、けして専門書ではないが、本書の意義はけして損なわれるものではない。
右翼と左翼の源流をさかのぼる
最近、ニュース系ブログとかを見てるときとかに、左とか右とかがいったいなんの尺度で振り分けられてるんだろう、そのルーツは?とかふと気になったので(ある程度は知ってるつもりだったけど、たまに原義とズレてる気がしたりとか)たまたま本屋でこの本を見かけて買って読んでみた。

私が上で抱いたような疑問が、最近学生など若い人からたまに投げかけられる、というあたりからスタートして、「右翼」「左翼」の語源になっているフランス革命付近から近代〜現代日本までの思想史を「右−左」を軸にずわーっと流して整理する。

視点がアカデミック(中立をどうにか守ろうとしている)な印象なのが好み。たまにものすごい乱暴なことを言い出すのも面白かった。

これがすべてと思ってはいけなさそうなざっくり感だが、入門書としてたいへんよく出来てると思いました。
面白い!
 左翼が急進派で右翼が保守。社会科の授業でそう教えられて、そうだったのかなぁ、と何となく納得したような気分になっていたのだが、右翼左翼という単語に数多く出くわしていく中でどうも一概にそうは言えないようだと気づかされた。じゃあ、右翼左翼って何なんだろう? と疑問に思って解説書を探してみたところ運良くこの本に出会ったのだが、自分の様なド素人向けの右翼左翼だけを専門に扱った解説書は少ないらしく、この本をこんな新書サイズで安く手に入れられたのは幸運だったと思う。
 内容はまず、辞書的な右翼左翼の意味・定義から、右翼左翼という理念が生まれた歴史をフランス革命までに遡ってたどって考えていく箇所など、とても面白い構成になっている。詳しく言えば全部で、右翼・左翼の一般的解釈、辞書的解釈・定義、右翼左翼の誕生と変遷、日本での右翼左翼の誕生、その変遷と現代の位置づけ、など新書にしては非常に豪勢。しかも、初心者でも簡単に分かるような易しい解説で書かれているのだから飽きないし、いちいち辞書を引く必要もない。歴史事実も一々丁寧な解説が入るので、戦争史や革命史などの理解にもつながる。著者の主観で語られている所も最終章以外は少なく好感が持てる。
 面白く、分かりやすく、興味深い。良い本だったと思う。