夜ごと蜜は滴りて (リンクスロマンス)

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夜ごと蜜は滴りて (リンクスロマンス)


幻冬舎コミックス

価格(new/used): -- 円 / 337 円 より
発売日: (2003-07) アマゾン売上ランキング: 87157 位
新書 / 在庫切れ
[ユーザーによる評価] 平均評価: 5.0 / 総数: 5件

閉じた世界
今まで出会ったBL小説の中でも一番愛しくて、一番何度も読み返している作品です。
傲慢で高慢な美貌の麗人、清澗寺家和貴。
柔和さと非道さの二面性を持つ議員秘書、深沢直巳。
翻弄しているつもりで翻弄されており、縛り付けているつもりで縛り付けられている。
恋とも愛ともつかない濃厚な駆け引きの繰り返しと、その間の和貴の心情の変化、そして彼の壊れそうな程の儚さと美しさが花開いた時には、すっかり虜になっていました。

被虐と嗜虐という性癖。
この二人の間にあるのは最早、愛と言うよりも崇拝の域であるのではと思います。
調教され膝を折る、いけない快感
いっそすがすがしいくらい直球な昼ドラもの。
舞台は大正時代、没落華族の次男が主人公です。
その美貌で社交界を賑わせ、享楽的な生き方をしている高慢な和貴が、自分の意
のままになると思っていた男・深沢に辱められて調教され、次第に彼への愛に気
付くというお話。和貴の後ろ向きで自虐的な思いがとても痛々しく切ないです。

体に教え込まれた快感と支配される喜びに打ち震え、プライドの高い和貴が屈服
してゆく様子がとても見事で、まさにタイトル通り濃厚な「蜜が滴って」います。
ただ、深沢が何を考えているのか理解できず、どうしてあのような行動を取った
のかが見えにくい気がします。(彼が変態だと思えば納得できるのですが)
また、和貴視点で書かれていることもあり、ドM仕様になっているとの印象を受け
ました。私はどちらかというとSなので、やりたい放題な深沢の鬼畜ぶりにむかつ
いた箇所もいくつかありました。

何はともあれ重厚な文章で綴られる熟れて爛れた愛欲滴るお話は絶品です。
何度でも読み返したい、かなりお気に入りの一冊です。
不思議な後読感
和貴の深沢を思う心情が痛々しく、途中一旦本を閉じてしまいました。
没落寸前の旧家の柵を兄に代わり、支えてきた和貴に深沢の愛情は甘く優しいものではないにしろ、固執した独占欲とゆう形で翻弄していく様が実に良かったです。和貴が妖艶な美しさを身に着けていく過程もたまらなく綺麗に書かれていましたし。本当にいい作品でした。今月末発売のドラマCDが楽しみです。
ビバ!調教!
清澗寺家シリーズの第二弾です。今回は次男の話ですが、第一弾の長男の話を読んでいたほうが話しに入り込みやすいと思います。次男和貴が何故家を憎み、淫蕩な生活を送り続けたのか。和貴の本当の思いが見えてきたとき、私も和貴の可愛さにかなりツボを押されました。作者が「調教がメイン」と言っていただけあり、かなり濃いシーンがたくさんありますが、そのぶん愛もたっぷりです!こういう愛もいいかなぁと思ってしまいました。ちなみに、この本の番外編が次巻「切なさは夜の媚薬」に収録されています。
悪い男。
本当に悪い男に愛されたらどうなってしまうのか。
答えはこの中にあるような気がします。