睡魔 (幻冬舎文庫)

梁 石日 - 幻冬舎 価格
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睡魔 (幻冬舎文庫)

梁 石日
幻冬舎

価格(new/used): -- 円 / 314 円 より
発売日: (2002-12) アマゾン売上ランキング: 226527 位
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[ユーザーによる評価] 平均評価: 4.0 / 総数: 4件

悪質商法総論
本書は、著者の経験に基づき、
人生において負け続きで追い詰められた主人公の荒廃と、
そこに偽りの救世主として現れたマルチ商法の内実を克明に描き出す、
ノンフィクションに近い作品です。

個人的に本書は、消費者法や経済刑法に興味のある方に、
生き生きとした素材を提供するものと考えます。
なぜ人は怪しげな商法に取り込まれてしまうのか。
著者の解答の要点は、すなわち人の精神的な弱みを巧みに衝き、
そこにお金を絡ませていくというものです。
自己啓発セミナーといい、新興宗教といい、
本書に示されるカラクリを応用すれば、
なるほどその魔力がよく理解できます。

また、かかる悪質商法が大切な人間関係を破壊すること、
さらに、結果的に弱いもの同士のつぶし合いを招くことも容赦なく描かれており、
この世で生き抜くことの大変さを実感させられます。
あの「タクシードライバー日誌」ヤン・ソギル氏の事故後生活のマルチ商法の罠に落ちるまで
水商売の雇われ運転者、競馬ノミ行為・マルチ商法。まっとうな職に就けない者のホームレスではないにしろ、まさに底辺でのあがき。韓国系日本人の差別問題を内包し、ある意味社会派?の観点からマルチ商法の怖さを扱う本作は、タクシードライバー日誌シリーズの主人公(筆者自信)の事故後のタクシードライバーとしての職を断たれた続編ドキュメンタリーとも言える渾身の一作。
現代社会への警鐘的作品では
 マルチ商法の始まりから終焉までを淡々と語りつづけた、ヤン・ソギルさん独自の目線と語り口で構成されたフィクション。
 人は何故解っていてもこのような商法に手を出すのか、本書を読めば少しはわかるような気がします。洗脳のような研修会のシーンには寒気を覚え、勢いに乗って頂点にたったとたん、もろくも崩壊する人々に虚しさを覚えます。
 フィクションとは思えない生々しい現実の世界が描かれています。人物描写も何処にでもいそうな普通の人々で、自分もそんなところはあるなと思う心情は多多有ると思います。
 それにしても「○○ですかー」は極めつけのパロディですね(笑)。
 世の中甘いことは無いと思いながらも、人々は甘い話に乗っていく。そんなうまい話は無いんだということを、本書を読んで充分知識をつけておきましょう。
人間の生き方について
マルチ商法を扱った作品。「血と骨」を読んで興味を持って読んだ。
マルチ商法の深みにはまっていく様に興味を覚えるが、もっと興味を引かれるのが作中に出てくる人物象である。自分の生き方と対比させて考えてしまう。だらしない人物達。自分に警鐘を鳴らしている。