まぼろしハワイ

- 幻冬舎 価格 ¥ 1,575
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まぼろしハワイ


幻冬舎

価格(new/used): 1,575 円 / 383 円 より
発売日: (2007-09-26) アマゾン売上ランキング: 39178 位
単行本 / 通常24時間以内に発送
[ユーザーによる評価] 平均評価: 5.0 / 総数: 7件

銀の月の下で想うこと
私が『まぼろしハワイ』で一番好きな物語は「銀の月の下で」です。
自分の弱さを否応なく確認させられた凄い短編だと思いました。
この物語と共に成長できる、そんな素敵なことをばななさんはいつでもしてくれるような気がします。

どの言葉をとっても心に深く響くのであえて私が選ばなくても良いとは思いましたが
「人が人の感情やら魂やらをずさんに扱うときどこかにしわよせがいつかくると言う話なんだと思う」
と言う言葉は恐ろしいけれど見逃せない素晴らしい言葉だと思いました。

そして、良く私は過去の事は忘れることを美徳としているけれども
日々をちゃんとした姿勢で生きていれば過去の捉え方だって
不思議と変わってくるのだと言うことも教えてもらった気がします。

それは、とても優しい考え方で過去は無理に否定しなくていいと言ってもらった気がして、
私はたくさん涙を流しました。私を変えた一冊です!おすすめします。
人模様
書き下ろしです。
いちおう「家族」と言えるけれど、普通に血がつながっている訳ではない人々の様子が、描かれています。
風景や食べ物、時間、出会う人々から得るインスピレーションと心の再生が、昔からの著者らしい1冊。
このところ、ちょっと食傷気味だった”ばなな節”が減って、最近の作品の中では1番好きです。

3つの短編のうち、「姉さんと僕」が印象的、というか純粋にびっくりした。
まず「僕」という男性の1人称が、珍しい。
と、その新鮮さに気を取られ、後半の展開に「え!」という感じだった。
その時、病院の待合室で読んでいたんだけれど、思わず本を閉じてしまいました。

好きなのは残りの「はぼろしハワイ」「銀の月の下で」の方ですね。


表現の勉強
どんな小説、どんな本でも学ぶ点はありますが、
よしもとばななさんの本を読んでいると、
日本語の美しい表現の仕方、形容の仕方を学べると思います。
その、あまりの美しさに涙するほど・・・。

それぞれちょっと変わった「家族」が出てきますが、
そのどれもが一般的に言われる「普通」のそれより
ずっと立派で、ずっと力強く結ばれていて、
いったい家族って何なんだろう?と考えさせられます。

そして、人の温かさ、力強さを知り、
心がほわっとします。

何より、美しい表現、美しいハワイ・・・。

ハワイというと「常夏の島」という程度のイメージしか
ありませんでしたが、表現する人によって、
こうも変わるのですね。
固有名詞もたくさん出ているので、この本に
出ているところをめぐってみたいです。

読んだ後、元気になり、心が浄化された気分になります。

素敵な本です。
ハワイに行きたいな。
「キッチン」から、20年間読み続けているよしもとばななさんの最新刊。

私はまだ訪れたことがないのですが、
ハワイという場所と、人との巡り会いが生み出す
奇跡のような瞬間を、ていねいにていねいに綴っています。
その雰囲気が大好きな「キッチン」になんだか通じていて、
みなしごの天涯孤独な寂しさと、
わくわくるような不思議な気持ちが
ないまぜになったような、そんな
悲しさの先にある一粒の希望のようなものを、受け取りました。


よしもとさんのテーマの一つとして、
血縁だけでは掬いきれない、
近しい人との儚いまでの絆を愛おしむ
というものがあると勝手に受け止めていますが、
この本に収められた物語も、そんな煌めきに満ちています。

私は幸運にも旅先でゆっくり時間をかけて読むことができたので、
いつもよりも穏やかな空気が流れる中で
うっとりするようなひとときを、この一冊と過ごすことができました。

この世の複雑さにちょっと疲れたときに
手に取ってみると、すごくいいと思います。
切ないです。
血のつながった親子でも通じ合えないことが
他人と通じる。
そんな世の中を象徴している気がします。
久しぶりにハワイに行きたくなりました。(^^)

昔からかわらないよしもとばななさんの表現力に
いつもため息がでてしまいます。(*^^*)