真実の絆

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真実の絆


幻冬舎

価格(new/used): -- 円 / 100 円 より
発売日: (2001-09) アマゾン売上ランキング: 889297 位
単行本 / 在庫切れ
[ユーザーによる評価] 平均評価: 3.5 / 総数: 2件

拍子抜けの結末
デビュー作以降、アクロバティックな仕掛けで読者を驚かせる覆面作家の作者が、敢えて老資産家の財産争いと言う手垢にまみれた設定で読者に挑む作品。死期が近づいた資産家が、かつて手放した息子捜しを弁護士に頼むという設定で物語が進む。

物語は8章の個別のサブ・ストーリーから成る。各章では財産を狙う登場人物達の醜悪さが描かれるが、章が完全に独立している訳ではなく、登場人物が複数の章に時には別名で登場する。この辺が作者の巧みさで、A章のaはB章の誰に相当するのかパズルのピースを当て嵌める楽しさがある。ただし、この趣向とある登場人物の性癖から事件の真相がおぼろげながら見えて来る。そして、最後に待っている結末は......残念ながら想定内。この程度でアクロバティックな仕掛けと考えているようでは、作者は甘い。また、資産家の動機が非常に希薄な点が結末の落胆度を増している。こんな動機なら、本作のような面倒な事をせずとも、もっと簡潔な方法があった筈だ。

デビュー作から、ミステリ作家にしては科学に強いと言う特徴があり、今になっても完全な覆面作家を通している心意気も私は好きだ。本作は、やや空振りの感があるが、毎作アクロバティックな仕掛けを用意しているのも好ましい。常に次作を期待させる作家。
めくるめく親子鑑定ミステリー
短編連作の形式で、親子を探し続ける。一つの話が終わる度にどんでん返しが繰り返され、誰が親で誰が子供なのかわからなくなる。
いったい何が真実なのか?
めまいを伴う感覚で一気に読み終わった。
これはめくるめく親子鑑定ミステリー。