父 吉田茂 (光文社知恵の森文庫)

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父 吉田茂 (光文社知恵の森文庫)


光文社

価格(new/used): 620 円 / 243 円 より
発売日: (2007-09-06) アマゾン売上ランキング: 105825 位
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[ユーザーによる評価] 平均評価: 5.0 / 総数: 2件

すごいなあ
大久保利通の次男が牧野伸顕で
牧野の婿が吉田茂で
吉田の娘がこの本の著者で
その息子が麻生太郎ですかー。

著者の語り口は
上品なユーモアにあふれていて
私は電車で読みながら
ウフフ笑いをこらえることが
できなかった。
著者は始終吉田をからかっているが、
温かな目で見守っている。
見守られているのは一国の首相であるが
ひとりのやんちゃ坊主のようでもある。

二二六事件は
オドロキの物語だ。
著者のほほを弾丸がかすっていったとは。

孤立していく日本を
ロンドンからながめる視点は
新鮮だが、哀しくもある。

というなんともいえぬ
上品さを感じる文章のあとに
「解説」なる下品な文章が
続くのは残念だ。
電車でヒマだったから
読んでしまったが・・・。
浮世離れした一家
 寺内正毅大将が朝鮮総督だった頃、吉田茂が食事に呼ばれて《寺内さんが飼っていらした虎の子がお部屋にやってきてテーブルの下に入ってしまった》(p.60)ことがあったそうです。

 戦前、シベリア鉄道経由でヨーロッパ視察に行った時の話も興味深いです。コンパートメントをとったとはいえダニがいるだろうということで寝袋を持参して、襟の周りにノミとり粉をふって寝て、さらには塩のかたまりを買ってそれをかじって旅したそうです(p.91-)。こうした旅にも、当時、19歳だった和子さんはついていったんですな。和子さんは、18歳になると社交界にデビューする令嬢のためにバッキンガム宮殿で催される舞踏会「プレゼンテーションボール」にも招待されたというのですから、いい暮らしをしています(p.131)。