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面白い小説を見つけるために (知恵の森文庫)光文社 価格(new/used): 720 円 / 414 円 より 発売日: (2004-05) アマゾン売上ランキング: 303631 位 文庫 / 通常24時間以内に発送 [ユーザーによる評価] 平均評価: 4.5 / 総数: 2件 物語がお好きなら著者がこれまでの読書遍歴で出会ってきた作品を経時的にたどる形をとりながら、「小説とはなにか」という感覚を読者に伝えられれば、というのが著者の願いだという。 著者の文章は読みやすい。リラックスして読める。いろいろ小説が紹介されており、読んでみたいと思わせるものばかりである。著者が主に勧めるのは「物語」系の小説で、自然主義・私小説系は評価が低い。しかし読者は著者の言い分に首肯することが多かろう。まさに表題の通り「面白い小説」のほうがいい。 本書は平成4年刊新潮文庫「小説世界のロビンソン」を改題の上、加筆修正、一部再編集したものと巻末に断り書きがある。 純文学とは?小林信彦氏ほど「エンターテイメントの質」を大事にした作家・批評家は、いないでしょう。 彼のような批評眼が成立するには、いろんな条件が稀有なバランスをとっていることが必要でしょう。 例えば、なにかのジャンルや方法論に固執することなく、フラットに面白い/面白くないをシンプルに論じられること、芸術性と通俗性を同時に愛し、それぞれの質について理解していること、小さいころから、雑多なジャンルに触れていいること、単なる「何でもアリ」ではなく、自分の基準をしっかりもっていること、等々。 小林信彦に下町と山の手の違いはあっても、純文学とエンターテイメント文学の違いは、もちろん無い。 |