屍蘭―新宿鮫〈3〉 (光文社文庫)

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屍蘭―新宿鮫〈3〉 (光文社文庫)


光文社

価格(new/used): 700 円 / 1 円 より
発売日: (1999-08) アマゾン売上ランキング: 131873 位
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[ユーザーによる評価] 平均評価: 4.5 / 総数: 10件

これまた、名作
正直、この屍蘭はちょっと落ちるのかなと思っていた。
1作目で高評価を得、
シリーズものでは普通は評価が落ちる2作目で
より高いパフォーマンスを見せたのだから、
さすがに、3作目はちょっと落ちても仕方ないなぁと
思って読み始めたら、徹夜本でした。
2作目の「動」に比べ、3作目は「静」。
「献身」にちょっと首をひねる方もいるかもしれないが、
好みによっては、こっちのほうが好きという方もいるかもしれない。


とにかくすごいシリーズだ。
地味かもしれないが、はずせない作品です
前作”毒猿”と対比される作品。
今回対決する殺人者は、シリ−ズ中珍しい女性である。
凶器に少し無理がある設定が感じられるが、それをカバ−するスリルとサスペンスが
作品中を支配している。

私利私欲のため、女性の夢を食い物にする犯罪者の姿と、高潔を通す鮫島の対比が
この作品のテ−マであり、自より公に奉仕する本来の公僕である警官を鮫島を通して
描ききっている様に思う。

地味に見えるかもしれないが、シリ−ズの中では重要な作品であろう
サスペンス
「新宿鮫」「毒猿」と読んで感じたが、鮫島と敵となる犯罪者がどんどん近づいてゆく過程の描写が秀逸で、緊迫感がある。
それが充分に活かされたのが本作だと思う。「毒猿」では活劇風だったが、今回は敵の女たち(このような設定もいい)との闘いを描くサスペンスだ。そこに前述の緊迫感溢れる文章だから、コレはまた凄い作品に仕上がっている。
また、敵のドラマや人間の直接の描写は健在である。大沢氏の得意技を発揮した一品である。
ピンチ
上層部の暗闘に巻き込まれる形の鮫島警部。
今回はとうとう免職の危機に面してしまいます。
実際問題として、こういう圧力なんてのはあるんだろうな〜と思いながら読み進めました。
鮫島警部なら退職しても冴木さんみたく探偵事務所でも大丈夫なのでしょうが、
やはりオブケ(あるいはシ以上)のままでいて欲しいものです。

余談ですが、レオ澤鬼さんの挿絵は点描だそうです。
前々から「新宿鮫」のイメージにあう絵だと思っていたけれど、点描ってスゴイね〜。
面白いけど…地味な印象
私がシリーズ四作目の「無間人形」から読み出したせいかもしれないが、この三作目は地味に感じてしまった。そしてその地味さがスケールの小ささを感じたせいかもしれないと思う。
扱われている臓器売買や産婦人科やクリニックという設定は非常にうまいと思うのだが、どうも描かれている人間特に主軸となる姉妹にあまりリアリティを感じられないのが気にかかる。
犯人に関してはうまく描いているのかもしれないがどうも地味に感じてしまった。
読み応えとして1〜4作目までで比べてしまうとやはり見劣りしてしまう。
けっして悪い作品ではないと思うがこういった理由で星三つにしました。
他の作品の方が私の好みにあるのでしょう。