今日の芸術―時代を創造するものは誰か (...

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今日の芸術―時代を創造するものは誰か (光文社文庫)


光文社

価格(new/used): 520 円 / 47 円 より
発売日: (1999-03) アマゾン売上ランキング: 4145 位
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[ユーザーによる評価] 平均評価: 5.0 / 総数: 28件

芸術の伝道師
 「芸術は爆発だ!」という名言でもお馴染みの、日本一有名な芸術家?岡本太郎による著作。反骨精神の塊のような著者が、芸術について非常にわかりやすい言葉で、熱く語りかけている。

 本書の内容は以下の宣言に要約される。

 今日の芸術は
 ・「うまくあってはいけない」
 ・「きれいであってはけない」
 ・「ここちよくあってはいけない」

 わざと逆説的に言い切ることにより聴衆の注意を引いてから、その内容について詳しく解説する点からは、生前にも見られた各種メディアへのアピールのうまさを連想させる。内容的には、芸術というのは自己革命であり、客観的に存在するものではなく、発見するものであるという点には大いに賛同するものの、「芸術」と「芸道」を比較・批判している箇所などかなり思い込みの激しい内容が見られるのは気に掛かる。

 読み終わってみると、実は大した内容を論じているわけではないのだが、その語り口には圧倒されるほどの勢いが感じられ、芸術を志そうとする者を奮い立たせる力は持っているような気がする。

 そもそも、岡本太郎の魅力とは、一体なんだろうか?その理論や作品にあるというよりは、過剰なまでの人間的「勢い」にあるように思われる。どこに向かって走っているのかはよく分からないが、とにかくものすごい勢いで猛進している「暴走列車」?

 私にはその作品の素晴らしさがよく分からないだけとも言えるが、個人的に彼の魅力をひとつ指摘するなら、何よりパフォーマンス(プレゼンテーション)のうまさを挙げるべきだろう。もしかすると、「芸術の伝道師」という肩書がふさわしいのかも?
セックスピストルズ
全てをぶち壊しにして「また一から始めようぜ、俺たち」とか。
この本のすごいところは誰にでもわかるような言葉で繰り返し繰り返し、それも力強くメッセージを投げとるとこやと思う。「なんでわからへんねん!」みたいな苛立ちすらも感じるぐらい終始一貫しとる。
それが奇才だの天才だの言われた、なにせとにかく常人離れしたおっさんのようなイメージのある岡本太郎さんから投げられとんねんから。「俺もお前も何も違うとこないぞ!」という。
優しさに満ち溢れた本です。
芸術という言葉を他の身近な言葉に置き換えて読んでもいけます。
芸術論を超えてしまった芸術書。
芸術を志さない人でも同じ温度で感じられれると思います
刺激的でテンションが上る!!
恥ずかしながら、岡本太郎のことは「芸術は爆発だ」でおなじみの、凡人には理解でない風変わりなおっさんくらいにしか思っていなかった。
しかし、本書を読んで、頭脳明晰で論理的、正しいことを言っている人だとわかった。
なぜ芸術はきれいであってはならないのか、芸術とはなんなのか、そういうことが分かりやすく書いてある。さらにそこから文化論、教育論、伝統論、人間論にまで展開していく。
刺激的でテンションが上る。優れた一冊だと思う。
人にすすめたくなる一冊。
今なお新しい芸術論
この本が書かれたのは1954年だが、そんな古さは微塵も感じさせられない。

古い伝統に縛られているのは芸術ではない、芸術は新しくあるものだ。
古き形式を守るのは芸であって芸術ではない。芸と芸術はむしろ正反対である。

いわゆる抽象画は、特に最近のは、わからないのが多い。
しかし、絵はそもそもわかるとかわからないとかの問題ではない。感じるものだ。
そういえば、抽象画を見ていて、何かドキッとしたり、吸い込まれていくような感覚を持つことがあるが、ああいうのだろう。

絵はすべてのひとが描くものである。
絵を描くといっても、世間でもてはやされているような名画を真似て書くのは愚の骨頂だ。
絵は、自分の感情を外に出すものだ。それが出来れば、下手でかまわないし、むしろ下手な方がよい。

今度絵でも描いてみようかな、と思わされた一冊。
その前に美術館かな?
岡本太郎の哲学
芸術になぞらえて、岡本太郎の哲学を語った一冊です。
常に新しい問題に全身を打ちつけて、古い己を乗り越えながら生きていなければ、
楽しくないし、生きている気がしないだろうと、鮮烈な言葉で語りかけてきます。

世間体と見栄にとらわれることなく、ありのままの自分を積極的に表現する。
「謙虚になる」とは、自分自身を正直に表現することによって体現される。
そんな生き方をすると、いたる所で壁にぶつかり、絶望するだろうけれども、必死になって乗り越える。
それでこそ生きている価値がある。

なんて素敵な人だろうと素直に思いました。
本気で生きるってこういうことなんだと教えてもらいました。