毒猿―新宿鮫〈2〉 (光文社文庫)

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毒猿―新宿鮫〈2〉 (光文社文庫)


光文社

価格(new/used): 700 円 / 1 円 より
発売日: (1998-08) アマゾン売上ランキング: 13454 位
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[ユーザーによる評価] 平均評価: 4.5 / 総数: 18件

爽快に日本人を殺していく台湾の暗殺者に喝采
素晴らしい。ラストのカスみたいな日本人を皆殺しにする展開は非常に爽快だった。
本当の主人公は「新宿」という街
このシリーズの本当の主人公は「新宿」という街そのものだろう。
新宿・銀座・六本木・ススキノ・大阪のキタ・ミナミなど日本を代表する繁華街の
中でも、新宿でのみ成立する物語であると思う。
まるでブラックホールのような街に警察・やくざ・不法滞在の外国人などが飲み込まれ、
混沌としたカオスの中での物語り、それが新宿鮫というシリーズだろう。
この「毒猿」のよさは、前作よりも、新宿を強烈に感じさせるところにあると思う。
同じ新宿を舞台にした「不夜城」を書いた馳 星周が、前作の出来に疑問符をつけ、
この「毒猿」には大賛辞を贈ったというのも、この本に新宿を強く感じたからに違いない。


大沢在昌には、ミナミを舞台にした「走らなあかん夜明けまで」という傑作があるが、
あれも、ミナミという街でのみ成立する物語であった。
大沢在昌は、街をうまく使うことの出来る作家といえるだろう。
シリ−ズ最高傑作の誉れ高い作品
1作目をさらにパワ−アップした、シリ−ズ最高傑作といわれる名作。
新宿の暗部を今回は悲しい暗殺者を通して描いている。

毒猿のキャラクタ−も深く描いてあり、追い詰める鮫島との対比も
緊張感があふれている。

やはり、特筆すべきはクライマックスの新宿御苑の対決シ−ン
アクションを余すところ無く、描いているところは作者の筆力のすごさを感じます。

このシリ−ズは是非、発表順に楽しんで欲しいものです
「鮫」を脇においても
違和感を感じなかった。
台湾の刑事・郭、ホステス・奈美、殺し屋・毒猿と、サブキャラたちが丁寧に描かれているからだろう。鮫島を脇においても違和感を感じず、逆にとても良かった。
前作では新宿を揺るがす警官射殺事件、次はなんと海の向こうからやってきた殺し屋の話。それを追う郭、毒猿を想う奈美。二度言うが人物描写がとてもうまいと思う。それに国際的な話を交えた緊迫感のある展開。前作を凌ぐ(前作を「大傑作」とおいてだが)面白さだ。「新宿鮫」の本当の面白さというのは本作から始まっていると思う(前作も充分いいが)。

読み終わって思うだろう。この作品は傑作だ!(岡本太郎風)

しかし、「アクションがすごい」と聞いたが、それほどでもないような・・・、まあその点で☆-1。
鮫島も脇役
新宿鮫シリーズの中でも もっともスケールが大きいのが本作だ。おそらく映画化して一番「映える」のも本作だと思う。もちろん 本日段階という留保付きだが。

 鮫島が完全に脇役として喰われているくらい 毒猿の存在感が大きい。戦闘シーンが目立ちがちだが この毒猿の性格等の造形が実に良く出来ており 殺人者としての威圧感に満ちている点がすばらしい。

 そうして見せ場は もちろん新宿御苑での最後の場面だ。毒猿が 腹膜炎で死んでいく姿は幾分滑稽味があるが それまでのシーンは迫力満点だ。