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21世紀本格―書下ろしアンソロジー (カ... |
| 島田 荘司 - 光文社 価格 | |
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21世紀本格―書下ろしアンソロジー (カッパ・ノベルス)島田 荘司 光文社 価格(new/used): -- 円 / 1 円 より 発売日: (2001-12) アマゾン売上ランキング: 273526 位 新書 / 在庫切れ [ユーザーによる評価] 平均評価: 3.0 / 総数: 1件 21世紀本格は必要ですか?21世紀も何年か過ぎてからふと読み返してみて、島田さんのいう「21世紀本格」とは何だったんだろう?と考えてみました。 本書刊行後に発表された島田さんの実作を読んで感じたのは、島田さんのやっているのは『本格ミステリー宣言II』の頃と実は変わっていないのだな、ということ。最近の著作も、『眩暈』と同様に、「『××』と見えたものが実は『○○』だったのだ」と明らかにするだけで驚きが生まれる、という姿勢で書かれていると感じました。『眩暈』では現実が舞台だったのですが、最近の著作では脳内に舞台を移したということなのでしょう。 言ってみれば、本格ミステリーという中身を、古い「器」から新しい「器」に移し替えたのが「21世紀本格」といえるかもしれません。ジャンル小説である以上、ジャンルという器からは逃れられない。とはいえ、「館」以外にも「器」はあるんだよ、というヒントめいたものを提示したかったのではないでしょうか。 島田さんが選んだ器は「脳」、瀬名さんは「コンピュータ」、森さんは「バーチャル・リアリティ」……。麻耶さんは古い器を中から破壊するという方法を選びました。松尾氏や柄刀氏は、古い器に科学的な材料を盛り込むという形を取りました。個人的な印象では、松尾氏や柄刀氏のやり方は「20世紀本格」なのではないかと感じました。扱っているのが遺伝子であろうとオランウータンであろうと、形としては旧来通りであることに変わりはないのだから。 偶然なのか必然だったのか、「21世紀本格」に分類した作品の方に面白いものが多かった。 もちろん最終的には、どのタイプの作品が好きなのか、あるいはどのタイプが「21世紀本格」なのか、という判断は各読者にまかせられます。そして「21世紀本格」が果たして必要なのかどうかも。 |