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地球の内部で何が起こっているのか? (光... |
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地球の内部で何が起こっているのか? (光文社新書)光文社 価格(new/used): 893 円 / 20 円 より 発売日: (2005-07-15) アマゾン売上ランキング: 130728 位 新書 / 通常24時間以内に発送 [ユーザーによる評価] 平均評価: 4.0 / 総数: 6件 入門として地球深部探査船「ちきゅう」の誕生を契機にして,現在までに分かっている地球内部の構造・働き,現在までの研究の歴史,これからの研究の進展行方等を解説する本でした。 イメージとしては,地球内部をテーマにした博物館に置いてあるパンフレットといった感じです。地球構造について何も知らない初学者でも分かるように平易な言葉,豊富な図説,用語解説を用いています。 ただ,学者の書いた解説ですので,読ませる文章ではありません。そのため,このテーマについて興味のない人には全然おもしろくないかもしれません。観光地を訪れたら,たまたまあったので入ってみた博物館等で,もらうパンフレットのように本棚に置きっぱなしの可能性があります。 反対にある程度の知識を持った人には知っていることばかりで物足りない可能性もあるかと思います。私も,ところどころで新たな知識を発見できましたが,たいていのことは再確認といった感じでした。 なかなか読む人を限定してしまう本かもしれません。 入門としても、リクルート本としても良くできています最新ニュースから書き起こした興味ひかれる導入部、研究の経緯と成果を概説する前半部、システムとしての地球を総括する中盤、そしてメインである深海掘削の重要性を説く後半まで非常に読みやすい。広く地球科学と呼ばれる複数の分野の研究成果がまとめられているが、巻頭にあるカラー図版と、本文中に織り込まれるモノクロ図版が適度な分量で理解の助けになり、難解な部分はない。巻末の用語集と、コメント付きの参考文献の充実も入門者用には親切だ。内容として特に感心したのは実験の研究課題の審査方法や、実験船の建造運営、実験船搭乗者の選出など研究推進体制を研究者が自ら組織化している点だ。今の研究者というのは大変だ。 自然科学ではその成果が一般に還元される形がわかりにくい。したがって研究資金を集めるのが大変だ。特にビッグサイエンスと呼ばれる巨額の資金が必要な分野ではそれが顕著で、はやりのバイオ分野などに比べると台所は苦しいと聞く。そこで本書のような一般向けの啓蒙本では研究内容とその意義を大衆に分かりやすく説明して理解して貰うことと、同時に研究者予備軍となる若者をリクルートする事が重要になる。 こういう目的を意識しすぎると本の作り自体がいやらしくなってしまうのだが、本書では第一線研究者のショートエッセイを交えたり、宇宙開発における米国の主導的役割を海洋掘削における日本のそれになぞらえたりして、研究活動のアグレッシブさをうまく印象づけている。巧妙、周到に作られている入門本だ。 地球の謎に迫れそう三菱重工の長崎造船所(橋が通れないので湾口の香焼工場とのこと)で建造されているのを見て以来、70mという巨大な櫓を持つ地球深部探査船「ちきゅう」が何のための船か興味を持ってきた。この本はそのような興味に答える本である。 記載されているのは、地球物理学?の進展と新しい地球観、「ちきゅう」のミッション、「ちきゅう」が解決すると期待される謎(日本海誕生のメカニズム、巨大地震発生のメカニズム、地下微生物の実体、海洋地地殻とマントルについての更なる理解)、と大まかに言えばこういったところであろうか。 ただ、この本はこういうこと以外に随所に新しい知見がちりばめられており、地球史で起こってきたことは必然でなく、実はいろいろな偶然を前提とした各種の相互作用によって生じたことが示され、地球上の現象で何一つ無関係なものはないのではないかという気すらしてくる。 「新しい地球観」(上田誠也)、「全地球凍結」(川上紳一)、「プルームテクトニクスと全地球史解読」、あるいは松井孝典氏の著作あたりに興奮した人は必読であろう。ただ、正直に言えば、「ちきゅう」のミッション決定プロセスに関する記載はやや退屈かもしれない。 科学少年は胸熱くすることでしょう昨年、スマトラで大津波が起きたが、こういった巨大津波を起こした地震の原因を解明するには地球の内部を調査するしかない。日本が作った地球深部探査船「ちきゅう」は地殻を突きぬけ7000mのマントルまで掘削可能な世界最大の掘削研究船である。この「ちきゅう」には様々な期待が寄せられている。地震メカニズムの解明。地中微生物の地球環境の役割。地球内部と地球温暖化のかかわり。メタンハイドレート。こういったものの解明は地球そのもののシステムを解明することであり、新たな地球観が形成されてゆくことに繋がる。ちきゅうプロジェクトにかかわった科学者が一般の人にそのプロジェクトの意義を平明に語ったのが本書である。これからは「ちきゅう」がもたらしてくれる発見に興味が沸き立つことになるだろう。地球、「ちきゅう」号に関心をお持ちの方には是非ともお勧め。昔の科学少年は胸熱くすることでしょう。 今まさに、僕らの地球の中身が飛躍的に解明されようとしている。日本の掘削船で。海洋掘削船「ちきゅう」が完成し、いよいよ世界の海で活躍が始まる。その研究成果に期待がかかる。なにしろ、その性能ときたらダントツで、海底からマントルに達するまで7000mも掘り抜いて、地殻の棒をサンプリングをするのだから。そこには数億年にわたって海底に堆積した自然の歴史がきっちり記録されているし、まだ本当は見たことの無いマントルそのものも手に入れることが出来るのだ。「ちきゅう」は、地震のメカニズム、生命の起源、気候変動など自分達が一番知りたい大事な秘密を教えてくれるかもしれない。 地球は知らない事ばかりだ。人々は、目先の欲望に駆られて地球を無思慮に荒らし廻り、その結果自分の首を絞めていることに薄々気がついている。しかし、みんなが納得するには、薄々がはっきりする事が必要なのだ。そうすると、新しい知恵が湧いてくる。そのことは、歴史が示している。この研究が、資源・エネルギー・環境などに関する知識をもたらすだけではなくて、もっと地球と一体になった生き方に価値を見出す時代へと人々の気持ちを向ける基礎となること期待しよう。宇宙からの地球の映像が人々の気持ちを変えたように。 こんなに素晴らしくて、かつ、珍しく日本が主役になれそうなプロジェクトなのに、政府はなんでもっと世界中みんなに伝えないのだろ? |