「家庭教育」の隘路―子育てに強迫される母...

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「家庭教育」の隘路―子育てに強迫される母親たち


勁草書房

価格(new/used): 2,100 円 / 1,879 円 より
発売日: (2008-02-25) アマゾン売上ランキング: 69235 位
単行本 / 通常24時間以内に発送
[ユーザーによる評価] 平均評価: 4.0 / 総数: 5件

もっと教育はみんなでやろう
「親がだめだから子もだめになる」「家庭教育がだめだから学校も荒れる」そんな社会的な「非」常識を正してくれる本である。きちんとしたデータを下に、いかに今の日本の家族が(親が)追い込まれているかを提示してくれる本田さんの研究のスマートさが随所に現れる。研究書ともいえるが十分に一般の読者が理解できる内容である。
不十分ではあるが、興味深い分析
1.結論―長所星5つ、短所で星1つ減らして、星4つ。
2.理由
(1)短所
調査が不十分なところ。インタビューのサンプルがあまりにも少ない。ゆえに、星1つ減らす。
(2)長所
分析が興味深いところ。
(ア)まず、インタビューのサンプルが少ないことは指摘したが、内容は良い。母親(母親の影響が大きいそうだ)がいかに苦労して子育てをしているかが垣間見える。未成年の人に読んでほしいと個人的には思った。
(イ)第3(文字化けの可能性があるので、数字で示した)部で指摘されている「きっちり」型と「のびのび」型の対比もよかった。「きっちり」型のほうが中3時の成績がよく、学歴もよくなる一方で、「のびのび」型のほうがポジティブな性格になり、社会でも求められ(人間力)、なおかつ無職(悪いわけではないが、客観的に成功とは言い難いという趣旨のことがこの本に書いてある)になりにくいそうだ。要はバランスの問題だが、母親にとっては葛藤が避け難く、大変のようだ。
(ウ)この調査結果に基づく提言も、それなりの説得力があった(実践可能かは別)。
(エ)安易に結論を急がず、慎重な分析にも好感を持った。
家庭教育の実情と子供の将来
本文のあちこちに「本研究では」という文言があることからも分かるとおり、基本的には研究書である。だから、専門用語もかなり出てくる。しかし、丁寧に読めば十分理解可能であり、扱っている問題が著者から内発的に出てきたと思われることもあって、「なるほど!」と伝わるもののある本である。

まず、家庭教育に、階層による格差はないか、母親は自分のキャリアと家庭教育をどのように考え人生の選択を行っているか、そもそも、どのような家庭教育を行うかという点について迷いはないか、などをオリジナルなインタビュー研究で探っている。

後半は、内閣府が行った「青少年の社会的自立に関する意識調査」のデータを用いて、家庭教育のあり方と、子供のたどる人生の道筋との関連を探っている。

特に重い結果だと思われる部分は、母親が、子供の教育のために社会参画を制限せざるを得なくなっている姿と、「きっちり型」子育ての方が、「のびのび型」子育てよりも学歴が高くなる結果を生んでいること、そしてその逆に、「のびのび型」子育てを受けた子供の方が無業者になりにくいことなどである。更には、近年、企業が新規採用に際して重視している「コミュニケーション能力」は「のびのび型」の子育ての方が育みやすい、という記述もある。(つまり、学歴を高くするための子育てと、無業にしない、あるいは最近求められている人材を作るための子育ては矛盾をはらむということだ。)

このような結果は、ともすると「だから家庭教育を重視しなければならない」という、著者の求めるものとは反対の解釈を生みかねない諸刃の剣だが、それを敢えて示した上で、家庭教育を過度に重視すると、社会の階層化や少子化に拍車を掛けかねないこと、男女共同参画社会への妨げになることなどを指摘して、社会制度のあり方をも論じているのが、この著者の面目躍如といったところだろう。力作だ。
ちょっと硬いけど、熱意が伝わります
親が答え合わせして、間違いを直させて提出する宿題。
漢字は留めや払いなど正しく書けるよう日ごろからよく見て下さいと保護者会で言われたり。
子どもの頃、こんなに親に勉強みてもらったっけ? 
小さなことかもしれないけど、何か引っかかってました。
「家庭教育」が政策的に強調されていたんだ、言われてみればその通り。
フルタイムで働く母である私は、子どもに申し訳ないのかなと、これまで罪悪感なきにしもあらずでしたが、この本を読んで、ちょっと肩の荷が降りました。
母親インタビューなど調査をさらに広く行い、本田さんにはどんどん発言してほしいです!
他の方が書いていたように、確かに「硬い」というか、専門的で読みにくいところはありましたが、
熱意が伝わり、(問題は根深いけど)読後感は爽快でした。
とても参考になる本ですが。
本の内容紹介(子供の教育にぎりぎりまでエネルギーを注ぐ母親たち。しかしそこに格差と葛藤が充満している。
これ以上、彼女たちを追い詰めるな!)を見ただけではこの本の内容はわからないと思う。

大学の卒業論文を書くために読んだ文献のようなイメージとでも言えばいいだろうか。

家庭教育を研究する人が母の視線で母への思いをつづった。
そんなイメージを受けるが、この本はある意味専門書である。

専門用語も豊富に使われ、論理的に展開されているので、興味のある人は書店で確認の上、
購入されてはどうだろうか?
特に第1章で使われている、筆者による「ハイパー・メリトクラシー」や
フィリップ・ブラウン氏による「ペアレントクラシー」については
興味のある内容ではあるが、日常、まだまだ耳にする言葉ではないので、
慣れない人には難しいと感じることがたくさんあるのではないか?と感じる。

わたしは参考になる点が多々あったので、★2つという評価は申し訳ないが、ネット書店で
購入することを考えると、上記の理由で、出版社はもう少し本についての説明をしておくべ
きだと思い、その点から評価をさせてもらった。
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