みだれ髪―チョコレート語訳 (河出文庫)

- 河出書房新社 価格 ¥ 525
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みだれ髪―チョコレート語訳 (河出文庫)


河出書房新社

価格(new/used): 525 円 / 166 円 より
発売日: (2002-07) アマゾン売上ランキング: 202803 位
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脱帽
やわ肌のあつき血汐にふれも見でさびしからずや道を説く君

あまりにも有名な与謝野晶子の歌を、俵万智が訳すとこうなります。
 <燃える肌を抱くこともなく人生を語り続けて寂しくないの>

ほかに、個人的な好みで抜粋すると、こんな歌はいかがでしょう

 みだれ髪を京の島田にかへし朝ふしてゐませの君ゆりおこす

 <朝シャンにブローした髪を見せたくて寝ぼけまなこの君ゆりおこす>
 
 ふしませとその間さがりし春の宵衣桁にかけし御袖かつぎぬ
 <おやすみを言って別れた春の宵あなたのシャツに顔を埋める>

古文だと分かりにくい歌も、現代語に訳すと、なんだ、今も昔も恋する心は同じだと思え、与謝野晶子をとても身近に感じます。

最後にもうひとつ
 
 消えむものか歌よむ人の夢とそはそは夢ならむさて消えむものか
 <この恋が消えてたまるか歌よみの一時の夢となってたまるか>

晶子の気迫と情熱を感じ、とても好きです。ただし、原文のままだと主語が何なのか分からず、歌の意味がよくわかりません。

 みだれ髪が発売されたのはほぼ百年前。百年たつと日本語はこんなにも変わってしまうのです。与謝野晶子の歌に手を加えるなどもってのほか!という批判を覚悟の上で、あえて俵万智流現代語(チョコレート語)に訳すという勇気ある挑戦に、脱帽です。

すごく期待していたのですが。。。
本来、俵さんの歌はとても好きなのだが、この本は与謝野晶子さんの「みだれ
髪」を訳した(?)という形をとっているため、作者の個性が生きず何だか無
理していると感じてしまった。
やはり、本人の感じたものを、その人の感性で書いた歌の方が読者に感銘を与
えるものなのだと思った一冊でした。