帰ってきたアブサン (河出文庫―文芸コレ...

- 河出書房新社 価格 ¥ 483
home書籍CDDVDゲームソフトウェア家電キッチンおもちゃ・趣味
帰ってきたアブサン (河出文庫―文芸コレクション)


河出書房新社

価格(new/used): 483 円 / 47 円 より
発売日: (1998-10) アマゾン売上ランキング: 204319 位
文庫 / 通常24時間以内に発送
[ユーザーによる評価] 平均評価: 1.0 / 総数: 1件

最悪な気分になりました
「アブサン物語」を楽しく読んで、続いてこちらを読み、最悪な気分になりました。
「猫が好き」な人なら問題ありませんが、「すごく猫が好き」な人にはすすめません。
作者とその奥様はどこまでも、冷徹な記述者であり傍観者です。
大事なのは「アブサンだけ」です。「無菌で育てたアブサン」に害が及ばぬよう
えさをやっている外猫が次々と死ぬのを、ただ「傍観」し、観察しています。
まだ死んでいない(が、今にも死にそうな)仔猫の墓穴を、準備する様子が
淡々と描かれています。
野良猫に対する気持ちや考え方は、人さまざまなわけですが、アブサンへの愛情が
あふれている作品であるがゆえに、「それ以外の猫」に対しての、その希薄さが
はっきりと現れています。読み進むうちに、気分が悪くなりました。
作者が餌を与えている外猫が産んだ仔猫が次々と死んでいく章で、読むのをやめて
本棚の奥に放り込みました。二度と読まないと思います。
同じ思いをする人がでると気の毒なので、中古にも売りに出しません。
描写は上手いし、アブサンの話だけを読むなら心温まるものがあるので
「自分の猫だけが可愛い」という人には、むしろおすすめですね。