青春デンデケデケデケ (河出文庫―BUN...

- 河出書房新社 価格 ¥ 515
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青春デンデケデケデケ (河出文庫―BUNGEI Collection)


河出書房新社

価格(new/used): 515 円 / 1 円 より
発売日: (1992-10) アマゾン売上ランキング: 97289 位
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[ユーザーによる評価] 平均評価: 5.0 / 総数: 8件

おすすめの青春小説、今読んでも絶対おもしろいはず!
本書を初めて読んでからもう15年以上にもなる。しかし、これほど楽しくて気持ちよく泣ける青春小説を、わたしはその後読んでいない気がする。
1960年代の香川県観音寺が舞台。ロックに魅せられバンド活動に明け暮れる4人の高校生の物語である。大人になった主人公・ちっくんの回顧風に描かれている。文藝賞受賞作品で、のちに直木賞も受賞した。
何度読んでも新鮮でおもしろさが薄れないこの小説をどこから紹介したらいいだろう。まず、バンドメンバー(と技術顧問)の高校生たち、脇を固める大人たちのキャラクターのよさ。当時は「キャラが立ってる」などという言葉は知らなかったけれど、今彼らを表現するならぴったりかもしれない。それぞれに個性的でおかしみがあって、真剣そのもので、人が好くて、まことに気持ちがいい。
それから文章のよさ。とにかく生き生きとして、ユーモアと躍動感に満ち、讃岐弁になんともいえない味わいがあって、過去と現在(当時を回顧する主人公の「今」)を自在に行き来する達者な文章が見事(もちろんメインは過去パート)。まったく無駄がない。あたかも著者の自伝のように読めるのだが、実は著者がバンドに関わったのは照明係としてだったという。このリアリティ溢れる回顧風の物語が「創作」とは、すごい。
そしてもちろんストーリーの魅力。バンド仲間探し、資金調達、練習、文化祭、やがて来る旅立ち・・・その中に織り込まれたほのかな恋やらなにやらのエピソード、どれも掛け値なしにいい。読者は物語にどっぷり浸り、著者によって喜怒哀楽のベクトルに自然に導かれ、笑わされたり泣かされたりする。もちろん「楽」が圧倒的に多いのだけど、「哀」の印象深さも挙げておきたい。
本書以上に生き生きとした魅力溢れる青春小説を読みたい・・・だが一方で読みたくない気もする、そんな思い入れのある一冊だ。
卒業しても青春です
『青春デンデケデケデケ』です。トレモロ・グリッサンド奏法がなんかふざけた感じもしますが、インパクトのあるタイトルです。
作品の内容は、ちょっとコメディー色を含んだ青春ストーリー。やはりこのタイトルしかないでしょう。

作中で描かれている期間が、主人公の高校三年間で、ちょっと間延び感もあるのですが、その中で主人公たちは多くの人と出会い、成長して行きます。その一つ一つのエピソードが、まさに青春しています。
ロック、ベンチャーズやビートルズに関する知識を持っていない読者にも、バンドメンバーたちの熱いハートが伝わって来ます。山場の高三文化祭で、最初で最後のコンサートをするシーンはじーんと感動です。それまでの展開の中で登場してきた人々が観に来てくれて一堂に会します。

舞台と時代を特定された作品ですが、青春は時代や場所を問わず普遍です。
爽快な青春小説
 この小説が文芸賞・直木賞を立て続けに受賞したとき、私はこの小説の舞台となっている観音寺第一高等学校(実名として存在)に奉職しており、直ちに愛読者の会を地元に発足、ビデオ作品化も試みていた。まもなく大林宣彦監督がこの小説を地元ロケ3ヵ月で映画化したため、母校での意欲的取り組み(?)も腰砕けになってしまった。いずれにしても、映画は一過性のものである。やはり活字に限る。単行本が文庫本にもなっており、作中いたるところに見受けられる文章表現の妙味や軽快なタッチのユーモア感覚を味わい、爽快な青春小説を満喫してほしいと思う(雅)
スレてない高校生ストーリー。
アホで、純な高校生活。
いろいろあるだろうが、幸せな類の青春を描いている。

田舎もんが、集まってロックをやる。
周りにゃ海しかねぇ。
ポツネンとたたずむ楽器屋もそこではオアシスだった。
エレキギターを買うために工場でバイト。
皆で行った合宿。
わすれちゃいけない、かすかな恋心。

あぁ純やね。
今の高校生がどうとか言う気は無いが、こんな高校時代もいいねと思わせる。
簡潔だが、しっかりとした訛りを含む文体がまた気持ちいい。
日常に疲れてる人にお勧め。

燦然と光輝く3年間
考えて見れば高校生活の3年間というのはいかにも短い。
だが、月日がたって振り返っても、燦然と光輝く3年間である。
1965年、香川県の田舎町でロックに目覚めた少年たちが、バイトをして楽器を買い、バンドを組み、一生懸命に練習して、高校3年の文化祭で、最初で最後のコンサートを開くというストーリー。

クライマックスはコンサートシーンだが、その後に続く別れを控えてのそれぞれの出発を描くシーンが印象的、本当のクライマックス、大感動(どこかしら「タッチ」の終わり方に似ている)。
きびきびとした文章と讃岐弁の会話、語り口も率直で、カッコつけるところはなく好感がもてる。

彼らの一生懸命には、どこかしら自分たちの高校生活と重ねることができ、なつかしい気分にさせてくれ、また元気付けてくれる。