ギャシュリークラムのちびっ子たち―または...

Edward Gorey - 河出書房新社 価格 ¥ 1,050
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ギャシュリークラムのちびっ子たち―または遠出のあとで

Edward Gorey
河出書房新社

価格(new/used): 1,050 円 / 545 円 より
発売日: (2000-10) アマゾン売上ランキング: 26642 位
単行本 / 通常24時間以内に発送
[ユーザーによる評価] 平均評価: 4.5 / 総数: 32件

脅威。
私が初めて読んだエドワード・ゴーリーの作品が、これでした。
(近所の本屋の「大人の絵本コーナー」にありました。当然か?)

どこまでも書き込んである絵であったり、言葉遊びであったり、とにかく惹き付けられます。
日本語訳も、丁寧に考えられていて、非常に良いと念います。

表紙/裏表紙も、何か暗示しているような感じで…この方の作品は一度ハマると大変です。
不穏な空気に身を任せる快感
線画とシュールな世界が好きな方にはたまらない絵本。
まさに「大人の絵本」です。描写が子ども向きとは思えません。

A-Zの頭文字の子どもたちが、見開き1ページごとに天へ召されます。
左にセンテンス、右にゴーリーの絵。
「A is for AMY who fell down the stairs」
「B is for BASIL assaulted by bears」.....
こんな調子で26人のちびっ子たちの死に様に焦点が当てられます。
皆が淡々と死んでゆきます。

この残酷な描写と緻密な線画の組み合わせが生み出す不安感は、例えようもなく心に広がります。作品に引き込まれ、不安定・不穏な感覚に囚われます。

ゴーリーの代表的作品である本作を好きか嫌いかは、感覚によるところが大きいかもしれません。彼の他の作品にも、同様の雰囲気が漂います。その不穏な感覚をあしらいつつ楽しめる人、そんな方にふさわしい作品に思います。
挿絵はクラシカルでユニークですが。
小4の息子の学校の読み語りの本を探していた時に見つけ、読み聞かせには不向きですが、試しに読ませた所、子供は気に入ったと言っていました。挿絵の時代背景が、19世紀末頃のクラシカルな重い感じにしてあって、子供が名前のアルファベット順に一人ずつ変死していくお話でしたが、暗くて重く、不気味でした。
反骨精神旺盛なインテリの作者の、死後、近親者が誰もいなかった(苦笑)、と書いてあった所もブラックでした。小さい絵本に細かい描線で描いてある所は丁寧で好きですが、ニューヨーカーに今も人気というのを聞くと、国民性の相違を感じないではいられません。好奇心で数冊購入してみましたが、よくわかんない。まじまじ見てしまいたくなるような気味の悪い、貴重な一冊。
子供の時に読みたかった
子供には見せてはいけないと友達が言うけれど、私は子供の時に読んでみたかった。マザーグースを思わせるブラックだけど、じっくり見ると、お酒は身を滅ぼすって事など、子供から大人に伝えているようにも感じ取れる絵本だと思います。
絵本!?
これは、本当に絵本なんでしょうか?
絵本って幼稚園あたりのお子さんが読まれる本のことですよね!?
それならこれは、大人向けな絵本です。

Aはエイミー階段から落ちた
Cはベイジル熊に殺られて
Cはクララ窶れ衰え

これが、Zまで続きます。
かなりダークですが、読み終えた後はなにか吹っ切れます。
グロテスクな絵も見慣れると可愛くなります。
色々な意味でお進めできます。