ソクーロフとの対話―魂の声、物質の夢

児島 宏子 - 河出書房新社 価格 ¥ 2,039
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ソクーロフとの対話―魂の声、物質の夢

児島 宏子
河出書房新社

価格(new/used): 2,039 円 / 1,800 円 より
発売日: (1996-06) アマゾン売上ランキング: 348351 位
単行本 / 通常24時間以内に発送
[ユーザーによる評価] 平均評価: 4.0 / 総数: 1件

ソクーロフを知っていますか?
 日本においてソクーロフ氏が、氏の言葉が、あるいは氏の映画がどれほど求められているのか分かりませんが、少なくとも現代の映画という表現手法(形態)においては、見過ごすことのできない人物であり、言葉であり、作品であることは間違いありません。そして、この本にはそのソクーロフ氏の言葉が詰まっています。氏の作品である『ロシアンエレジー』や『セカンドサークル』についての話から日本とロシアの死生観に至るまで、その言葉の行方は多岐に渡ります。氏が自身の作品を詳しく解説している訳ではありませんが、映像表現の方法をここまで具体的に言及している本は、この国にはそうはないのではないでしょうか。

 氏に対する肯定的、または抱擁的スタンスが過剰な感は否めませんが、そうした様々な主題を巡る言葉をソクーロフ氏から導き出せたのは、前田氏に依る所が大きかったのではないでしょうか。この本の中にある言葉をどう受け取るかは読む側の問題ですが、現在の映画に対して疑問を持つ人にとっては、それに対する幾つかのヒントをここから得られるかもしれません。
 いずれにせよその魅力に比べて、氏の情報があまりに少ない日本において、良くも悪くもこの本の果たすべき役割は大きい様に思います。