チョコレート語訳 みだれ髪

- 河出書房新社 価格 ¥ 1,050
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チョコレート語訳 みだれ髪


河出書房新社

価格(new/used): 1,050 円 / 1 円 より
発売日: (1998-07) アマゾン売上ランキング: 182911 位
単行本 / 通常24時間以内に発送
[ユーザーによる評価] 平均評価: 4.5 / 総数: 3件

分かりやすい晶子
与謝野晶子を理解したかったが、なんせ昔の言葉が難しくて挫折していた。

今頃になって知ったの? という声も聞えるが、ついこの間、俵万智さん訳の本を見つけて初

めて読みました。

晶子は、いい歌をたくさん作ってますね。

そして、俵さんの訳がとてもすばらしい。

晶子の時代にタイムスリップした気分で、楽しみました。

今と社会状況は違えども、恋の本質はいつも変わらぬものだなと思いました。
不変なるもの
出版されてすぐに買いましたが、数年たった今でも、時々出しては読み返すというのを繰返しているお気に入りの1冊です。
与謝野晶子が歌を読んだ当時と現代では、社会における「恋愛」事情が今とは多少は異なっていたはずですが、恋心というのはやっぱり変わらないものなんだなと再認識させられるような感じです。
原文のままだとちょっとわかりにくい歌も、俵万智さんならではの訳で、わかりやすく、じんわりと心の中に入ってきます。賛否両論あるようですが、個人的には結構好きですね。
やわ肌のあつき血汐にふれも見でさびしからずや道を説く君
あまりにも有名な与謝野晶子の歌を、俵万智が訳すとこうなります。
 <燃える肌を抱くこともなく人生を語り続けて寂しくないの>

ほかに、個人的な好みで抜粋すると、こんな歌はいかがでしょう

 みだれ髪を京の島田にかへし朝ふしてゐませの君ゆりおこす
 <朝シャンにブローした髪を見せたくて寝ぼけまなこの君ゆりおこす>
 

 ふしませとその間さがりし春の宵衣桁にかけし御袖かつぎぬ
 <おやすみを言って別れた春の宵あなたのシャツに顔を埋める>

 古文だと分かりにくい歌も、現代語に訳すと、なんだ、今も昔も恋する心は同じだと思え、与謝野晶子をとても身近に感じます。

最後にもうひとつ
 
 消えむものか歌よむ人の夢とそはそは夢ならむさて消えむものか

 <この恋が消えてたまるか歌よみの一時の夢となってたまるか>

 晶子の気迫と情熱を感じ、とても好きです。ただし、原文のままだと主語が何なのか分からず、歌の意味がよくわかりません。

 みだれ髪が発売されたのはほぼ百年前。百年たつと日本語はこんなにも変わってしまうのです。与謝野晶子の歌を現代人に分かりやすく、俵万智流現代語(チョコレート語)に訳すという挑戦に、脱帽です。ぜひ、多くの人に味わって欲しい1冊です。