建築家なしの建築 (SD選書 (184))

- 鹿島出版会 価格 ¥ 1,890
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建築家なしの建築 (SD選書 (184))


鹿島出版会

価格(new/used): 1,890 円 / 1,490 円 より
発売日: (1984-01) アマゾン売上ランキング: 161531 位
単行本 / 通常24時間以内に発送
[ユーザーによる評価] 平均評価: 4.0 / 総数: 2件

現代の建築を考えるきっかけにも
本書では暮らしのなかで自然発生的に成立発展した伝統的な集落・建築を「建築家なしの建築」とよび、世界各地の「建築家なしの建築」を紹介している。例えば、日本では島根の「防風林に囲まれた住居」などがある。白黒ではあるが、ほとんどすべての事例が写真とともに紹介され、見ていると旅に出たくなった。

冒頭で著者はこう述べる。「風土的な建築は流行の変化に関わりがない。それは完全に目的にかなっているのでほとんど不変であり、まったく改善の余地がないのである。」

広義での旅行案内書
建築というとまずは建物を思い出しますが、ここでは、むしろ
人工的築造物と捕らえたほうがいいでしょう。
プリミティブな人工物や無名なヴァナキュラーな建物あるいは
自然発生的な住居を紹介することによってB・ルドフスキーの
正統的建築史への挑戦がうかがえます。
本書は展覧会のために収集された写真に解説を添えた編集なので
パラパラとめくって見るという読み方になってしまうと思います
が、序文を読むとB・ルドフスキーの洞察力の鋭さもうかがえます。

そして、カバー見開きにあるように
-ルドフスキー自身が語るように、これは
 「私たちの建築的な偏見を探検する旅の出発点を示す」
 「一種の旅行案内」なのである。と、有ります。
建築関係者は当然ながら、一般の人にも、人間の底力を
垣間見る旅行案内書になるのではないでしょうか?