発明家たちの思考回路 奇抜なアイデアを生...

桃井緑美子 - ランダムハウス講談社 価格 ¥ 1,995
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発明家たちの思考回路 奇抜なアイデアを生み出す技術 (HARVARD BUSINESS SCHOOL PRESS)

桃井緑美子
ランダムハウス講談社

価格(new/used): 1,995 円 / 1,449 円 より
発売日: (2006-01-27) アマゾン売上ランキング: 11757 位
単行本 / 通常4~5日以内に発送
[ユーザーによる評価] 平均評価: 5.0 / 総数: 4件

発明エピソードの塊で面白い!
日本語のタイトルが大げさな感じで引いてしまいそうだが、古今東西の発明家の心理、行動がたくさん集められている。

本書は、とにかくエピソードの塊で面白い。

偉大な発明家というのは、過去に偉業を成し遂げた発明家の「伝記をぎっしりと並べ、技術や科学の進歩に共通するパターンを見出そうと」しているようで、勇気付けられるエピソードである。

具体的には、エジソンのエピソードの一つ。
エジソンが白熱電球を発明したとき、この電球へ供給するための「大規模な発電設備と都市から都市へと伸びる送電設備」へと思考をめぐらせていた、というのを聞くと、例えば、受信機を発明するのに受信機だけの特許を書いていてはダメで送信機を発明するべきであるということだ。(でも送信機はnがでない市場もあるか)

本書が発明・特許に寝食を忘れて取り組む現代技術者のための教訓集となることは間違いない。
技術者向きのビジネス書
発明家がどのようにして発明の着想を得たのかをインタビューしてまとめている。
それだけでなく、発明家がいかにして発明家になったのか、それにより
何を得たのかなど、インタビューによる活き活きとした声は、
多くの技術者に元気と勇気を与えるのではないか。
「必要は発明の母」から「発明は必要の母」への視点の転換に脱帽
これは単なる発明家列伝の本ではありません。もちろん、エジソン、ベル、フォードの話は避けて通れないのですが、この本では主役ではありません。著者は生存している発明家達に実際にインタビューを行い、話を展開しているので、非常に臨場感があります。話に出てくる発明家達は、超音波診断装置、(スパイラル/ヘリカル)CTスキャン、DNAシーケンサー、セグウェイ、自動コールセンターのシステム、、、等などを考案した人達で、非常に親近感を覚えます。時にはアドビの創業者(ワーノック)やアップルの創業者(スティーブ・ジョブズ)も登場し、話に彩りが加わります。(概して、右脳型人間が多い印象を受けますね)
彼らの話を読むと「発明は必要の母」もアリなんだな、と思う訳です。昨今のiPod/iTunes/ミュージックストア/PodcastやAcrobat/Acrobat Reader/PDFなどの組合せを想起すれば、発明品(群)がいつの間にやら必要品(システム)にまでなっている事例に行き当たることと思います。(このような「システム構築」のイノベーションにおける重要性は結構普遍的でして、古くは電灯-電力システムの事例があります。それは「『白い光』のイノベーション」(宮原 諄二)に詳しい説明があります)
また、彼ら発明家達の人間臭い話から、「根気と決意だけが全ての道を拓く」「転んでもタダでは起きない」「楽天的に!」という姿勢が学べます。姿勢を学ぶのであって、即効薬を期待してはいけません。この筆者の姿勢は「魚を与えても1日しか持たないが、魚の釣り方を教えれば一生使える」という思想から来るものだと思います。【釣り名人】のスタイルは異なりますが、彼らの考え方から得る処は多く、良いまとめになっています。★5つです。(^-^)
もはやインベンションは僕らのものだ
発明というインベンションを日常的に行っている人たちはどういう思考回路をしているかということが記してある。セレンディピティーのより具体的な話が説明されていて、それが僕ら何でもないひとができるんだという説明は実に勇気づけられる。
HARVARD BUSINESS SCHOOL PRESSから出ているということで、ビジネススクールっぽく過去の事例をしっかりと検証しているのが実に為になる。