![]() |
人間臨終図巻〈1〉 (徳間文庫) |
| - 徳間書店 価格 ¥ 760 | |
| home|書籍|CD|DVD|ゲーム|ソフトウェア|家電|キッチン|おもちゃ・趣味 |
![]() |
人間臨終図巻〈1〉 (徳間文庫)徳間書店 価格(new/used): 760 円 / 501 円 より 発売日: (2001-03) アマゾン売上ランキング: 41998 位 文庫 / 通常24時間以内に発送 [ユーザーによる評価] 平均評価: 5.0 / 総数: 9件 すごい本歴史上の人物や有名人の最後の姿を集めた書物は数多くあるが、そもそもこれだけの数を集めたものは古今東西を問わず本書のみではないか。しかもその一つ一つが含蓄に富み、各人物の個性をも半ば描き尽くしている。生物学的な死の本体は一つであるが、その実相(現象面)は正に百人百様であることが実感として分かる。本当にすごい本である。 若く死んだ順に有名人を紹介有名人の生涯の短い順番に並べたユニークな本である。 冒頭〈十代で死んだ人々〉八百屋お七(15歳)放火罪で火あぶりの刑。徳川時代でも前代未聞。大石主税(15歳)父内蔵助の命とはいえ、自らの意志で死を選んだ最年少の人。アンネ(16歳)『アンネの日記』ナチスのユダヤ人迫害で隠れ家で死す。天草四郎(17歳)島原の一向一揆の中心人物。さらし首になる。藤村操(17)日光華厳の滝に投身自殺。「巌頭の感」に〈人生不可解〉と記す。山口二矢(17歳)社会党委員長浅沼稲次郎を演説中短刀で刺殺。少年鑑別所で縊死。ジャンヌ・ダルク(19歳)英仏百年戦争中、白馬にまたがり仏軍の陣頭指揮。捕虜となり群衆見物の中、火刑。「神は人間を賢愚において不平等に生み、善悪において不公平に殺す(山田風太郎)」 (雅) 歴史をかいま見るこの本は、死と生を考えさせてくれる貴重な本だと思う。けったい本かと思ったがさにあらず。本来の意図は、先人の死を知ることで、よりよい生を生きられるようにということだろうと思うが、色んな活用法ができる。 まず、日本史、世界史の裏面史を知ることができる。 あの作品はこの人が書いたのかなど、貴重な読書ガイドとなる。 どの作家(画家、政治家)が誰の葬儀に行ったとか、病床を見舞ったなど、意外な交友関係がわかる。 その他、人生・人名のデータベースとして様々な活用法があるはず。 全三巻読んだ時はさすがに疲れたが、読んでよかった。 死に様偉人伝小生、幼い頃より伝記もの、歴史ものが好きであった。様々な人に興味を持つのだが、その生き様よりも、むしろ死に様に関心があった。勝者であり敗者であれ、人は等しく死ぬ。死は得体の知れないものであり、それゆえあまりにも美しすぎる。残酷な美しさであるが。そういうわけで新聞で真っ先に読むのは死亡欄である(数年前、某漫才コンビが死亡記事を軸にした本を出した。コンセプトはよかったが、内容に不満が残った)。いやな男である。 また小生、伝記を読む際、人物の没年齢を知るべく、(没年-生年)という引き算を真っ先にしたものである。いやなガキであった。 山田風太郎のこの作品は、没年順に並べられた「死に様偉人伝」である。膨大な資料にあたり、医学の知識を動員し、粋の利いた文章で死に様が綴られている。ただ徒に引用するだけでもなく、科学的な考察に偏るでもなく、大変バランスがよく、氏の才能に改めて感嘆した。 第一巻は夭折した人物の記述が多い。早世するものは、概して劇的にその死を死ぬ。またエッという人が案外安穏とした晩年を送っている場合もあり、驚かされたりする。 とにかく手にとって読んでみてくださいある評論家が「司馬遼太郎より山田風太郎の歴史観を自分は買う」と言っていたが、それがあたっているかはともかく、これを読むとその気持ちはわかる、エピソードの筋は覚えても何度でも読めるのは、作者の文章の力とエピソードの背景にある作者の歴史観がしっかりしているからだと思う。大正生まれの戦中派らしく今はほとんど忘れられている、太平洋戦争当時の軍人、政治家をしっかり押さえている、戦後生まれには、新鮮で、戦犯といわれた、全くなじみのない人物が生き!生きと現れてきて、自分の心になにかを訴えかけて来たのには驚かされた、江利チエミ、夏目雅子など亡くなった時の事を知っている人物とジンギスカンやキリストが同列に論じられているので、色々な事が考えされて面白い、山田さんにはもっと生きて続編を書いてもらいたかった |