アマモ~トから日本人への強烈な「遺書」
「明日も生きてるかなんてわからない。確かなのは今日だけだ」。
最高にカッコイイ永遠のジジイ、天本英世氏が綴る哲学・人生・ロマン…。
仮面ライダーの「死神博士」としてしか氏を知らない方は、この本で彼の「日本人」への激しくも愛情ある「決別宣言」と、スペインの歴史や文化に対する深い造詣にまず驚かされるだろう。本の前半は「私は非国民でけっこう」「乞食になるつもりで俳優になった」など、一見過激だが人間への愛に満ちた言葉と共に綴られる人生記。
後半はスペイン市民戦争やロルカの詩、フラメンコなど、「熱くて濃い」スペインの歴史や文化・旅と出会いを通して語られる人生論/日本人論。
行間からあふれ出る氏の熱い想いに感動し、生き方について考えさせられる。
残念ながら氏は3月23日(2003年)に亡くなられたが、その灰の一部は生前の希望通りアンダルシアの川に流されるという。
(蛇足:イラクでの戦争に反対するどころか、あっさりと支持を表明してしまう日本の政治家に、天本氏の強烈なメッセージを届けたかった)