ガセネッタ&(と)シモネッタ (文春文庫)

- 文藝春秋 価格 ¥ 590
home書籍CDDVDゲームソフトウェア家電キッチンおもちゃ・趣味
ガセネッタ&(と)シモネッタ (文春文庫)


文藝春秋

価格(new/used): 590 円 / 1 円 より
発売日: (2003-06) アマゾン売上ランキング: 21744 位
文庫 / 通常24時間以内に発送
[ユーザーによる評価] 平均評価: 3.5 / 総数: 8件

下ネタが好きなのは世界共通
全体を読んで、ガセネッタさんとシモネッタさんをわざわざ引き合いに出す必要性はなかったのではないかと思ったが…まあ、内容が面白いのでいいや。通訳時におけるコミュニケーション(通じた奇跡話&ディスコミニュケーションが発生した時のドタバタ話)、世界各国を知るがゆえの含蓄に富んだ考察…やっぱ、この人ならではの感性・文章だと思う。

「おんなじ人間でしょ」というところに立脚しているから、人を見るまなざしが優しい。だから、文章を読んでいても安心できる。いま、なんだか世の中が殺伐としてるけど、こんな時代にこそもっともっとメッセージを発信していて欲しかった。
ライトなエッセイもいいですよ。
厳しいレヴューが多いようですが、僕としてはこういうライトエッセイも米原万里に多く書いてほしいと思う。「不実な美女・・」や「魔女の1ダース」などに比べると(米原万里のエッセイとしては)物足りないと感じる人もいるようだが、このレベルの内容でしかも読みやすい、という点は評価してよいのではないか。僕は、これは手抜きというよりは意図した結果だと思うし、このようにトーンが異なるものを書けるという点に逆に感心したのだけれど。最後の方に「ピオニール・キャンプの収穫」という短いエッセイがあります。非常に美しいエッセイで感動しました。
雑文の寄せ集め
あっちこっちに書いたものの寄せ集め。2~3ページの話しが多いので読み易いと言えば読み易いが、その時々の気分で書いたものを掻き集めただけなので、よく出来てるのもあれば手抜いた感じのもあるし、天狗になってんの?みたいな印象を受けるところはあります・・・。まあ、ロシア語通訳界の女王様ですから、仕方ないと言えば仕方ないけど。

ただ、米原万里を知るにはやっぱり書き下ろしがお奨めですね。そちらのほうが断然読み応えがある。精魂込めて書いた本か否かの違いでしょうが・・・。

ちょっとがっかり
「不実な美女か...」が面白かったので、同じ著者の本を手に取ったが、正直がっかり。前著が深みのある内容なのに対して、こちらはだいぶ荒くなったな...という感じ。もっとペースを落として暖めて書いて欲しい。
緊張と弛緩のハザマ
一気に読んでしまいました。ロシア語同時通訳を職業とする著者が、速いテンポと軽快な語りですすめるグローバルエッセイです。

同時通訳の現場で日々繰り広げられるアクシデントをぎりぎりのところでかわし、カラッとしている様子はロシアのイメージとはほど遠く、新鮮(笑)。常に外側から日本を見ているからこそ感じてしまう、オカシナ日本の歴史や文化。日本人おやじが大好きなダジャレを、いかに上手く盛り込んで通訳するかに命をかけちゃう(意味のわかんない笑いは疎外感を生んじゃうんです)通訳の苦労。かと思うと意外なところで一致してしまう、世界の壁さえ越える人類共通の笑いのツボ。などなど盛りだくさん。
明確なポリシーとアイデンティティを持つ著者だからこそ、そんなてんやわんやな毎日もスタイリッシュでかっこいい!