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その日のまえに (文春文庫 (し38-7))文芸春秋 価格(new/used): 610 円 / 498 円 より 発売日: (2008-09-03) アマゾン売上ランキング: 202 位 文庫 / 通常3~4日以内に発送 [ユーザーによる評価] 平均評価: 5.0 / 総数: 8件 人間の生死人間が生きることの意味や死ぬことの意味について書かせた場合、重松さんの右に出るものはいないのではないでしょうか?何故人間は死ぬのか?何のために生きているのか?その明確な答えが分からないからこそ人間は生まれた瞬間から死に向かって生きているのかも知れません。若くて死を迎える人もいれば長く生きすぎて苦労する人もいる。その人たちの苦しみや残された人たちの悲しみを重松さんならではのタッチで描かれています。多くの人の生と死についての短編集ですが、最後はそれが一つにまとまっていきます。まさに重松ワールドです。 自信を持って人に薦めたくなる本2006年 本屋大賞 5位 自分自身や、自分にとって大切な人を失う「その日」。 この作品は、「その日のまえ」から「その日」までの本人や家族を描いた連作短編集である。 言葉にしてしまうとありがちのテーマであるが、読者に「悲しさ」だけではなく、何かを考えさせる、その筆力には感嘆させられた。 私に取って、人に薦めたくなる本は年間1〜2冊だが、この本は、自信を持ってお薦め出来る作品である。特に30代から40代のかたは感情移入しやすい作品と思うのでお薦めである。 なお、この作品に感銘を受けた方は、「流星ワゴン」もお薦め。 じっくり,ひとりになれる場所で読んでください。告知のあと流した一生分の涙。シャワーを浴びながら。人がはけたあとの仕事場で。そしてもちろん,ベッドで抱きあいながら。その後,新婚生活を送ったアパートへ足を運び,ふたりの日々をていねいにたどる。 予想以上に進む病状に対する拒絶と受容の日々。そのエピソードのひとつひとつが,せつないです。 作品はこのストーリーを主軸とした連作短編集ですが,メインストーリーとほかの短編間の絡みも絶妙。死という悲しい現実を通しながらも,それを「その日」という確実に見えるもので表現し,そこへの準備を通して,逆説的に家族の幸せを表現しています。 つい最近似た状況で奥さんを亡くした同僚がいるのですが,その人の涙を思わずには居られません。 映画0「その日のまえに」の原作として読んでみた私は映画を観てからこの作品を読みました。Yahooムービーに、原作ファンからの否定的レビューが多かったせいもありますが、大林映画の原作はいつも読むようにしているからです。読んで見て、収穫は多かったです。 まず、映画を酷評する立場もアリかなと理解できました。一方で、うまく映画にしたものだとも思いました。「映画化」ではなく。そう実感できた事が一番の収穫。あとは、この作品世界がそもそも大林世界に近いということがわかりました。福永武彦「草の花」とともに、この小説は大林作品のいい参考書だと思います。 宮沢賢治「永訣の朝」が映画では重要なモチーフになっていますが、この作品の源をよくつかんでいると私は思います。この作品は、賢治の世界にたいへん近い事も確かだと思います。小説として名作ですし、小説と映画の違いもよくわかる、そういう意味で、どちらからはいってもいいような気がするのですが、そうでなかった方にはお気の毒というほかはありません。私には読んでいる時も映画を観ていた時と同じ種類のキュンとした感動が胸にありました。たいへんいい作品でした。 ほっこり三部作自分の中で「ほっこり三部作」と勝手に名付けている作品がある。 一つ目は、この「その日のまえに」 二つ目は、映画化もされた陰日向に咲く (幻冬舎文庫 け 3-1) そして三つ目は、これも映画化が報じられているエブリ リトル シング この三作は、すべて共通点がある。 一つは、どれも大ベストセラーであること。 一つは、どれも映画化される(された)こと。 一つは、どれも連作短編であること。 そして、なにより、どの作品も心が温かくなり、涙が滲む名作であることだ。 「その日のまえに」「陰日向に咲く」「エブリ リトル シング」 個人的には、すべて読むことをお勧めする。 特に、「陰日向に咲く」「エブリ リトル シング」は、それぞれ2時間で読める。 この3作を読まずに、「ほっこり作品」を語って欲しくないとすら感じる。 3作の中では、やはり文章力は「その日のまえに」が飛びぬけている。 しかし、ユーモアセンスでは「陰日向に咲く (幻冬舎文庫 け 3-1)」が上ではないだろうか(さすが、お笑いタレントだ)。 そして、物語の伏線の巧みさや、直球で(新人作家だから変化球が投げられないのだろう)心にずしりとくるのはエブリ リトル シングだ。 繰り返すが、3作、すべて読んで欲しい。 そうすれば、人生が変わる、なんて奇蹟も十分にありえるだろう。 |