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花妖譚 (文春文庫)
文藝春秋
価格(new/used):
420 円 /
218 円 より
発売日:
(2009-04-10)
アマゾン売上ランキング:
164898 位 文庫 / 在庫あり。 [ユーザーによる評価] 平均評価: 5.0
/ 総数: 3件
司馬さんがここにいるページ数で言えばものすごく薄い。 しかし、内容はその逆。司馬さんが司馬さんになる前の作品ながら、どの作品からも司馬さんを感じられる、素晴らしい本です。
ただの短編だが司馬遼太郎が本名で書いていた時代の短編集。
デビュー前後いったいどんな感じで書いてたんやろうと思って買うてみたが、いやはや、司馬遼太郎でした。
ただの短編なのだが、まあ、なんと美しい文章だろうと惚れ惚れする。
すべてに無駄がなく、よどみなく文章が流れ、気がつけば自分が”そこ”に存在する。
目に見えないものが見えはじめ、花の匂いをも嗅ぐことができる。
しかし、今頃出すなんて、どっから発掘してきたのやらw
司馬遼太郎への移行期の作品にみるみる吸い込まれます!花にまつわる10作品が収められています。
華道の未生流家元出版部の機関紙に掲載されることで題材に花を選んだのでしょうか?
司馬遼太郎というペンネーム以前の福田定一で出した作品ですが、この頃から彼は
世界中の歴史に精通しており、古文書に書かれた膨大な知識や人脈を
自由に作品に投影して、史実と創作を見事に織り上げた珠玉の短編集です!
その花のもつ妖艶さや可憐さ、人を幻惑する香りや秘密をそれぞれの主人公の
性や生き様に絡ませて、実に魅惑的に描いています。
ギリシャ神話やモンゴル・中国・日本の歴史の一コマにスポットライトをあてた
形式にしているので、読者も1編ごとにその歴史に浸ることができます。
著者の知識容量の深さと広さ、そして 若々しく純粋で清らかな創作の世界を楽しめます!
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