てのひらの闇 (文春文庫)

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てのひらの闇 (文春文庫)


文藝春秋

価格(new/used): 660 円 / 1 円 より
発売日: (2002-11) アマゾン売上ランキング: 78153 位
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[ユーザーによる評価] 平均評価: 4.0 / 総数: 16件

主人公のキャラクターが魅力的
事件の核心に迫りながら主人公の意外な過去の話をしたり、バー店員との軽快なやりとりがあったり、やくざとの駆け引きがあったりと目が離せない展開にはまってしまった。主人公の堀江はどこか抜けたところがあるものの、放っておけない魅力ある人物であり、そんな彼の人柄もこの物語に惹かれた理由だと思う。ただ、会長自殺の原因が意外と単純で個人的には納得できなかった。
とにかく読め
くたびれた中年男のプライド、弱さや強さ、自らの意志を貫こうとする意地。
そんなのを書かせたらイオリンの右にでる作家なんていないのだ。
そんなイオリン作品が大好きなんだな。
ワープとか白髭みたいな空想ハードボイルド物も読みたかったな。
本作も中年男の話。能力はあるけど、上司の肩たたきに応じた中年男の話。
まぁ、とりあえず読め。
何でもいいから読め。
その価値がある。
かっこいい男たちがわんさか登場!
主人公の堀江はもちろんながら、友人で取締役の柿島、会長の石崎、やくざの親分の坂崎や勝沼、最初はイヤなやつかと思っていた部長の真田、賢すぎる六本木のマイク、みんなかっこいいのだ。
こんな男気のある連中はそうそういない。
藤原伊織の小説に登場する主人公はいつもくたびれたアウトロウっぽい中年が主役。
クールさを気取りながらも心優しいおじさんなのだ。
そしていざとなると俄然強くて、かっこいい。スーパーヒーロー並だ。
そして登場するヒロインたちもまたかっこいいのだ。
特にこの大原女子はいい。 堀江に胸キュンながらも自分は夫持ちであるゆえに心の葛藤がある。そんな女心も描き方がうまい!(男性の女性からこんなふうに思われてみたいという願望もかなりあるだろうが。。)
いつもながらしゃれた男女の会話が心にくい。



やはり・・・・
 やはり非日常的な設定だと思う。ストーリーは面白い。展開も悪くなし。しかしながら、現実にはありえない話だと思った。日常的なストーリーを期待したい。
 すでに故人であるが・・・
藤原作品の中で一番好き
パターン的には、藤原作品の特徴をなぞった作品で、世界観はテロリストのパラソルとほぼ同じと言っていい。
でも、作品の完成度からみたら、こちらのてのひらの闇の方が格段に上だと思う。
主人公である、リストラ寸前のくたびれた中年男が胸の裡に内包する負の部分を、暗くなりすぎず、じめつかせず、スタイリッシュに描くことに成功している。
いい加減でくたびれていて、情けないのにカッコイイと喝采を贈りたくなる不思議な魅力が、主人公の男性にはある。
微妙に溜飲の下がらない、どちらかというと中途半端なラストが多い藤原作品にあって、この作品のラストシーンはすんなりと腑に落ちてくる感があった。
その意味でも、これは藤原作品の中でイチオシと思える作品になっていると感じた。