ダックスフントのワープ (文春文庫)

- 文藝春秋 価格 ¥ 500
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ダックスフントのワープ (文春文庫)


文藝春秋

価格(new/used): 500 円 / 1 円 より
発売日: (2000-11) アマゾン売上ランキング: 52786 位
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[ユーザーによる評価] 平均評価: 4.0 / 総数: 3件

不思議な透明感
実家に忘れてきたので、2冊目を買いました。透明感を持ちながらも、ずっと心に残り、また読みたくなります。
メインストーリーに挿入されている、主人公の語る「ダックスフントのお話」。そこだけ取り出して一冊の絵本にしたいほど、美しく鮮烈な印象を受けました。藤原伊織さん、童話作家になってほしい。。。
ゆるーい感じ
表題作含め、掲載されている作品はどれも人付き合いが苦手で、なんとなく独特の世界観を持っているうんちく好きというか屁理屈好きな感じのする人が主人公。

どの作品もどっかで誰かが死んじゃったり、いやな思い出を胸に抱いているのに、すごく軽い。

作品の中に描かれている日常は、とても自然で、特殊な状況でも、ありえるかな、と思えたりして「愛すべき日々」という感じなんだけど、あまりにもさらりと死んでしまうこととか、大切なものを失うこととかが書かれていると思う。
大げさにしなくてもいいとは思うけれど、そこまでさらっと流しちゃうのもどうもなぁ・・・という感じです。

心地よい諦観
人に心を開かない少女の家庭教師がダックスフントのワープの話を聞かせる。そこから彼女は何を学んだのか。表題作は読後悲しさとともに、私に何か温かいものを残してくれた。残る短編、「ネズミ焼きの贈り物」「ユーレイ」も佳作。 登場人物全員に漂う奇妙な諦め、静けさ。でもそこにあるのはけして絶望ではなく、皆何かを失いながらも前を向こうとする。人物が不思議と魅力的だった。 読んだあとに深く考えごとをしたくなる。そんな本。