ぶつぞう入門 (文春文庫)

柴門 ふみ - 文藝春秋 価格 ¥ 500
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ぶつぞう入門 (文春文庫)

柴門 ふみ
文藝春秋

価格(new/used): 500 円 / 36 円 より
発売日: (2005-08-03) アマゾン売上ランキング: 170886 位
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[ユーザーによる評価] 平均評価: 4.0 / 総数: 4件

女性視点の「見仏記」
中身はそのまんま「見仏記」ですが「見仏記」が男視点(モノマニアック的な)
なのに対して女性らしい視点が面白かったです。東寺の帝釈天がハンサム仏像
No1というのは、タレントのはなさんも同じ事をいってましたね。
値段もやすいので「見仏記」ファンにはお勧めです
おばさんの視点
柴門ふみは最近は仏像に凝っているらしい。もちろん亀井勝一郎みたいな分かったような分からない高尚な仏像論を書くはずもなく、新薬師寺の十二神将の伐折羅大将はドラゴンボールのスーパーサイヤ人の髪型だ、とか東寺三十三間堂の婆藪仙人は小泉首相に似ているだとか、そう言う斬新かつおばさん的なな視点で書いているのではある。

昔、柴門ふみのファンであった。彼女が大学時代、80年ころの漫画評論専門誌「ぱふ」に寄稿していたころは「ケン吉」というペンネームを使っていた。そのころから絵は下手だけど、勢いがあって、何よりも視点が面白かった。その後、夫(弘兼憲史)が右傾化するのと並行して、ブルジョワ趣味に走り、読まなくなった。奥付けを見ると、彼女はお茶の水女子大の哲学科を卒業していたと知る。道理で論理でまとめようとする傾向と、それを主人公の思いもかけない行動で打ち破ろうとする衝動がいつも混在しているなあ、と思っていた。題材が中産階級の恋愛話でないときの本来の彼女は面白いのだから、仏像哲学をかたるとこれがまたなかなか面白い。

特に「なぜに人々は仏像に惹かれ、拝み、千年以上も守りつづけてきたかというと、それがエロティックだったからだ。理屈を超えてリピードに訴えてきたから。しかもポルノもAVも無修正インターネットもない時代である。『お寺に言って仏像見るとなぜかドキドキしていいんだよね』と民は語り合ったはずだ。」‥‥この説には無条件に賛成する。なぜ仏像は裸に近いのか。「読み書きもできない、文化も芸術も分からぬ民衆を惹きつけるには、裸体である。裸体と巨大さね。この二つに民衆はびっくり仰天しちゃうのだ。」果たして民衆は芸術は分からないと言いきっていいかどうかは別として、これもそうだな、と思う。
ひとそれぞれ
仏像の見方には、ひとそれぞれあり、人生いろいろ、仏像の見方もいろいろ、という最近の日本のトレンドを先取りしている感じで、とてもすばらしい。 奈良に住んでいて、結構仏像は見ているほうなので、サイモン的ブツゾーの見方っていうものに触れることができて、「ああ、そうなんか」「そういう見方もあるんか」と感じることができる私は幸せ。 さあ、来週は、新薬師寺の十二神将を、また見に行こう。

先週、興福寺で、ポール・サイモン(?)に会いました。
見仏記には遠く及ばない・・・
 編集者と一緒に全国のお寺めぐりをした旅日記という趣き。もっとも作者が表に出すぎて、「ぶつぞう入門」と言うよりも「さいもん入門」という感じ。
 もうちょっと文章がうまければ、それなりに面白いものになっていたのかもしれません。寂聴さんとの対談があったので、星ふたつです。


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