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レキシントンの幽霊 (文春文庫) |
| - 文藝春秋 価格 ¥ 450 | |
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レキシントンの幽霊 (文春文庫)文藝春秋 価格(new/used): 450 円 / 28 円 より 発売日: (1999-10) アマゾン売上ランキング: 16679 位 文庫 / 通常24時間以内に発送 [ユーザーによる評価] 平均評価: 4.0 / 総数: 36件 いたぶり方が…「緑色の獣」に関して…『ねえ獣、お前は女というもののことをよく知らないんだ。そういう種類のことなら私にはいくらだっていくらだって思いつけるのだ。』…ぶ、ぶっ飛んでいます。そしてやられっぱなしの緑の獣は可哀相だけど確かにキモイです。やめてやめてと言いながら反撃もせず逃げもせず、ただただ主人公の攻撃を喰らっているその様はSとMの関係にも似ていますが、微妙に異なるような気がします。 ぱっと連想したのは「ジョジョの奇妙な冒険」のジョルノ編で出てくる本体の無いスタンドを、スパイスガールズがクローゼットの中にあった衣文賭けのポールでなぶり殺すシーンでした。 いやー、どっちも気持ち悪いなあ。もう忘れよう。 風呂でも読める例によって不思議な、空想的な話が七編。少し恐いテイストの話(「氷男」等)もあるが、基本的にどれも軽く読める。風呂に入りながら、空いた時間にさらっと読める。読後感も良好。 淡々。何か、掴めそうで掴めない感じの、不安定な短篇集。 「氷男」と「トニー滝谷」とは、類似品のよう。 全体的に読み易く、同氏の長篇よりも好ましい。 だけど、1冊読めばもう満腹といった感じで、余り、これ以上この作家の作品が読みたいとは思わせてくれない。 主人公がいつもの村上さんの長編みたいじゃなくていろいろいる短編だ。 村上さんの短編はどれをとってもクオリティが高い。 もともとこの人は短編むきの作家なのではないかと思うほどだ。 本人は長編作家と名乗っているのだが。 しかし「めくらやなぎと、眠る女」を読めばわかるように短編を長編につなげていくのが得意だ (作業的にはその逆かもしれないが。) 表題作含む七つの短編がおさめられている。 表題作は読めばわかると思うが村上春樹氏本人であるとしか思えない(笑) 全体的に、あんまり春樹さんっぽくないような話に感じる。 むろんけなしているわけではない。 ただ、主人公がいつもの村上さんの長編みたいじゃなくていろいろいるから、そう感じるだけなのだろう。 どれもがユニークで、どれもが観念的で、どれもが思わず深読みしてしまうタイプの話だった。 個人的に好きなのは『氷男』である。 響き的にも『羊男』みたいだし、「結局お前、なんなのよ?」という感じの存在だからだ。 あと、この作品はけっこう難解だったというのもある。 もちろん村上さんの著作だから平均点はかなり高いのだが、それでも『パン屋再襲撃』にはかなわないかな。 うまく説明できないけど、わかる気がする。「あのとき、なぜあんなことをしてしまったのか?」「なぜ、もっと別の対応ができなかったのか?」と後になってから思うことって、誰にでもあると思う。些細なことだけど、決定的に取り返しがつかないこと。 それでも、(本当の意味では取り返しはつかないのだけれど)何かの拍子に別の形で救われることもあるし、ダメだといって後悔ばかりしていても仕方ない。 そんなことを感じさせてくれる短編集。 個人的には「氷男」が一番好き。一度、氷男に会ってみたい。 |