真珠夫人 (文春文庫)

- 文藝春秋 価格 ¥ 600
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真珠夫人 (文春文庫)


文藝春秋

価格(new/used): 600 円 / 1 円 より
発売日: (2002-08) アマゾン売上ランキング: 62274 位
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[ユーザーによる評価] 平均評価: 5.0 / 総数: 9件

読み終えたあと、少しだけ谷崎作品と同じ感覚をおぼえました。
ドラマはみたことないのですが、話題作ということで読んでみました。
この菊池さんは、当時は世俗的な小説作家という位置づけだったようですが、読者を引き込むすばらしいストーリーを書かれる作家さんだと思います。
この時代背景で(おそらく大正後期から昭和初期あたり??)今の東京と照らし合わせて、当時の情景がなぜか浮かんでくるような美しい描写。
キャラクターの描写もすばらしく、どんどん読めてしまいます。
ラストに感激。
このレトロな表紙もすばらしい。
今の世の中でもぜんぜん違和感ありません。
大正時代の当時の文化を楽しみつつ、
借金の問題とか、今の世の中でも起こっている
問題を鋭くついた作品ですね。
瑠璃子の父の唐沢男爵が不憫で涙が出ました。
本当に名作です。
高貴なる真珠
 私が菊地寛、『真珠夫人』を知ったのがドラマで放映されていた頃からです。ドラマは戦後に置き換えられていたが原作のほうは大正に書かれていた当時の雰囲気が醸し出されています。陰謀と策略によって恋人を引き裂かれた華族令嬢が男性社会に対し華麗で妖艶なる復讐を描く波乱万丈の物語に御座います。主人公は恋人に為に純愛を貫き通すということは大変なことであることがわかりました。大正という時代は竹久夢二、高畠華宵、蕗谷虹児という人間を輩出して多くの大衆の心を掴んだのでしょう。『真珠夫人』は最高の名作と語り継がれるでしょう。大正の世界を是非皆様にお勧めします。
帰ってきた真珠夫人の時代
大正時代の大ベストセラーとして以前から題名だけは知っていたが、テレビドラマで話題になり思わぬかたちで復刻され読むことができた。昭和になってからは設定状況が古くさいと敬遠されたが、昭和も去ってしまうと真珠夫人の時代状況と現在がシンクロしてきたのか、設定が古くさいと感じないし違和感も感じない。
これが、英語で書かれアメリカで出版されていたら菊池寛は巨万の冨を築いていたことだろう。シドニィ・シェルダンよりも何十年も前にこの作品ができていたなんて、すごい作品です。
最後は泣ける!
元々新聞に掲載されていた大衆小説ということと、ドラマになったということで俗っぽい内容かと想像していた。しかし、菊池寛の時代を反映した言葉使いが見事に文章の高貴さ、美しさに一蹴してくれる。

ストーリーは美貌の男爵令嬢・瑠璃子が当時の男性たちの身勝手さに自分の人生を振り回され、また後半は逆に男性たちを手玉にとるという昼メロドラマっぽい内容でありながら最後は瑠璃子の純愛と賢さとプライドの高さを改めて思い起こさせることによって大衆文学から「これは純文学ではないか!?」と思わせてくれる展開で読後感はさわやかである。最後は本当に泣けた。