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大本営参謀の情報戦記―情報なき国家の悲劇... |
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大本営参謀の情報戦記―情報なき国家の悲劇 (文春文庫)文藝春秋 価格(new/used): 540 円 / 88 円 より 発売日: (1996-05) アマゾン売上ランキング: 10353 位 文庫 / 通常24時間以内に発送 [ユーザーによる評価] 平均評価: 5.0 / 総数: 26件 この本で面白かったところ本書のレビューはもう出尽くしているので、個人的に面白かったと思う点を・・・ 1.同じ大本営で課によってこんなに仕事の方法が違ったのかと驚いたこと 2.米軍の上陸作戦の時期を推定するのに、株価を読んでいたこと 3.西ドイツに赴任する著者への大島元大使(戦前)の助言の内容 4.戦後西ドイツでの著者の諜報活動ぶり、ことにワイナリーの話 5.小国こそ・・・という事実 そういえば、真珠湾攻撃を兎にも角にも真っ先に嗅ぎつけたのも、 列強各国ではなかったな・・・ 自分の会社のことを考える参考になります本書の太平洋戦争における情報の取得,取扱い,それに基づく意思決定等具体的な戦史に基づく記述に関しては,昨今における企業組織の情勢を鑑みる大変参考となるのではないでしょうか。この図書を読まれた方の多くは,ビジネス社会でおこる様々な不祥事や企業衰退等の本質が今も昔も変わらないと考えられるはずです。 国家レベルのリスクマネジメント国家としての危機管理とはなんであろうか、という主題に十分答えられる内容になっている。著者の結論は、「情報」であって、この収集・管理こそが現代の国家レベルでの危機管理だというわけだ。米国のCIAしかり、英国のMI6、またはフランスのDGSE+DST(国防省対外治安総局+国土監視局)がこの任務を負っている。それに比して、日本はどうであったか?これは企業レベルにもいえることであろう。 戦争と情報-現代にも通じる必読の書「情報は常に作戦に先行しなければばらない」。この書は数ある太平洋戦争の著書の中でも他にはない貴重な記録となっている。なぜなら、「作戦課は情報部の判断を歯牙にもかけていなかった」「作戦と情報が隔離していた」という当時の日本軍の中枢には情報収集と分析を担う立場の参謀が他にほとんどいなかったからである。新任の参謀が手探りの中で情報に対するノウハウを蓄積して駆け抜けた戦争の貴重な体験や教訓がここにはつづられている。印象的なのは、堀が得ていた情報というのは特殊なものは実はあまりないということ。この方面では数少ない先人からの心構えについての教えを胸に、それこそ、それまでの米軍の攻撃パターンの情報、米国のマスコミに発表されている情報、米軍機の簡単なコールサインといったありきたりの情報をコツコツと丁寧に集めて蓄積して分析し、敵になったつもりで考え、いつしか「マッカーサー参謀」とよばれるようになっていく。「ますます複雑化する国際社会の中で、日本が安全かつ確固として生きてゆくためには、なまじっかな軍事力より情報力をこそ高めるべきではないか」。現代にもつながる貴重な教訓を多数含んだ書である。 日本のゲーレン、ドイツの堀栄三堀栄三氏の立案した作戦の数々は、綿密に収集した情報を元に作成されていた。だからこそ、マッカーサー参謀の異名で呼ばれるほどの名参謀として名を挙げたのである。よくよく考えてみれば、何事も情報を収集してから初めて何か事を起こすのはあらゆることに通じる常識ではないだろうか? しかし、我が国では情報活動を軽視し、無謀で奇抜で現実的ではない作戦を好む人間が多い。辻正信のように、参謀としての資質が多いに欠けている人間が「作戦の神様」と呼ばれていることを見れば明らかではないだろうか。 今こそ、堀栄三氏の再評価を行わなければならない。堀氏はドイツの諜報機関、BNDの設立者であり、諜報史上最高のインテリジェンス・オフィサーであるラインハルト・ゲーレン将軍に匹敵する。ドイツにゲーレンがいれば、日本には堀栄三がいることを日本人は誇るべきではないだろうか。 |